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IHヒーティングプレートで疑似オールメタル(できたけど危険かも)

フラボスクのIHヒーティングプレート 22cmを手に入れました。

IHを導入する前の2020年ごろ、ガス火でホットケーキをムラなく焼くために銅フライパンを購入して以来、しばらく銅ソテーパンや銅鍋、砲金すき焼き鍋などIH非対応の鍋を揃えていました。

IHヒーティングプレートでIH非対応の鍋がどの程度使えるかの実験をしてみました。

2024.6.23追記・・・プレートの表と裏でことなる結果が得られたので実験を追加しました。

プレートうら(左)とおもて(右)

【実験結果①・・・プレートうら】

①アルミ楕円鍋(長径28cm 短径19cm、2.8L、底厚2.0mm)

  水1.0Lの沸騰時間 : 18分※
  プレート温度    : 鍋近傍 160℃ 、外周部 165~175℃※

        ※加熱保護のため「加熱中」ランプが間欠動作していた。

アルミ楕円鍋。短径側はプレートがはみ出る
沸騰したものの、グツグツならない。鍋底に気泡がへばりついている。
アルミの熱伝導性の限界を感じる。

②純銅 両手鍋 (20cm径、2.8L、底厚1.5mm)

  水1.0Lの沸騰時間 : 10分
  プレート温度    : 鍋近傍 140℃ 、外周部 151℃

純銅 両手鍋(20cm径)
沸騰しグツグツ気泡が出ている。すばらしい!

③純銅 ソテーパン (18cm径、1.5L、底厚 1.0mm以下)

  水1.0Lの沸騰時間 : 20分※
  プレート温度    : 鍋近傍 140℃ 、外周部 170~180℃※

  ※加熱保護のため「加熱中」ランプが間欠動作していた。

純銅 ソテーパン(18cm径)
沸騰したものの、気泡がほぼ立たない。

  鍋底の厚さが薄く中央部分が凹んでいてプレートとの密着性が低い
  ことが原因で熱伝達効率が落ちてしまっていると予想。

オールクラッド カッパーコア (15cm径、2QT)

  水1.0Lの沸騰時間 : 13.5分
  プレート温度    : 鍋近傍 154℃ 、外周部 170℃

【実験結果②・・・プレートおもて】

①アルミ楕円鍋(長径28cm 短径19cm、2.8L、底厚2.0mm)

  水1.0Lの沸騰時間 : 15分
  プレート温度    : 鍋近傍 140℃ 、外周部 150℃

プレートうらの銅鍋ほどではないけれど、きちんと沸いている。

②純銅 両手鍋 (20cm径、2.8L、底厚1.5mm)

  水1.0Lの沸騰時間 : 12.5分
  プレート温度    : 鍋近傍 159℃ 、外周部 188℃

プレートおもてもしっかり沸いた

オールクラッド カッパーコア (15cm径、2QT)

  水1.0Lの沸騰時間 : 17分※
  プレート温度    : 鍋近傍 150℃ 、外周部 170℃~180℃※

  ※加熱保護のため「加熱中」ランプが間欠動作していた。

【考察・・・2024.6.23修正】


純銅 両手鍋は上手くいきました。フラボスクのプレートで疑似オールメタル化が出来たと言えるのではないでしょうか。
IH非対応ながら、同直径のIH対応鍋に比べて2割増しの沸騰時間で済みます。ただし、「プレートおもて」では1.5倍の時間かかっています。
銅鍋の鍋底は平滑なフラット面になっているので、プレートおもての刻印が
密着度を下げてしまったのではないかと推測しています。

アルミ楕円鍋は純銅 両手鍋と逆の結果(プレートおもての方が沸騰が早い)でした。
 ・プレートと重なる面積はアルミ楕円鍋 > 純銅 両手鍋
 ・ プレートおもてのエッジは丸みがある、うらはエッジが立っている
楕円鍋は長径がプレート径より長いため、プレートのエッジに丸みがあるほうが密着性が高くなったと考えられます。

最良の条件でも純銅 両手鍋よりアルミ楕円鍋の沸騰時間が1.5倍でした。
これは銅とアルミの熱伝導率の違いによるものでしょう。

フラボスクのプレートはステンレス‐銀‐アルミ‐銀‐ステンレスの5層構造。
プレートの熱拡散性や熱伝導性について、ステンレス単層の安いプレート
よりかなり高性能だと思います。

【感想】
IHヒーティングプレートは鍋との熱伝導が悪いとプレート自体が高温になってしまう。接触型温度センサーを有するアムウェイIHだからこそ、加熱保護がキチンと効いてIH本体を壊すことはなかった。
Amazonの書き込みを見るとIH本体が壊れてしまった報告もあるので、普通のIHではヒーティングプレートによる疑似オールメタル化は危険だと言えるでしょう。

今回の実験結果から、「どうしても銅鍋でIHを使いたい!」という時以外はプレートの出番はなさそうです。またも散財してしまった。

【再利用・・・2024.6.23 PM追記】

バズレシピ「鶏なす漬け」の粗熱取りに再利用してみました。
ガラス容器はイワキの1.2L角型です。

粗熱取りにIHヒーティングプレートを再利用してみた

日曜日に作り置きをすることがあるので、これは使えそう。

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