ひとことはなし21

2020年12月21日

 今年は「コロナ」一色でした。今も尚、感染は拡大しております。そんな今年の4月頃。ふと悟りました。
「人間は分相応がいいな」と。
「分相応」の反対語は「分不相応」ですね。

家を失い、車を失い、物を失う。中には大事な人を失った方もおられます。
 何にもなくなったその後は、真備の水害等はそうですが、庭があったであろう大きな敷地に、小さな家がポツンと建てられています。

これは「命さえあれば良い。住む家や物は、必要最小限であれば良い」と悟ったのでしょうね。災害という不慮の事態を経験し、価値観が変わったのでしょう。

 感染症も同じだと思います。生活様式に制限がかかる。今までのようにはいかない、となった時、価値観を嫌でも見直さなくてはならなくなりますよね。
 今までなら「これは必要」と信じていた物に価値がなくなり、今まで「必要ない」と信じていた物に価値が生まれる。と思います。

 災害も感染症も、人間の価値観を否応なしに変えてゆくだけの力がある。時代の転換です。
「分相応で結構」「必要ない物は必要ない」という生き方。これからはそういう心を持たないと、生きていくのは難しい時代になるでしょうね。
 教祖は「徳一杯」と教えて下さいました。我々の「分相応」という考え方と似ています。徳もないのに徳以上の物を持つと、持った物に苦しめられます。必要な物は持つ。必要でないものは放す。その見極めができるかどうかですね。終わり。

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