記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

百花百狼 感想


プレイ後数週間経っているため記憶が朧気だが悪しからず

ネタバレ有り

プレイしようと思ったきっかけ

 私が百花百狼と出会ったのは実家に帰省していた時である。実家が田舎であり、車の運転免許を持っていない自分はどこにも行けず、暇を持て余すばかりだった。そんな時に久しぶりに乙女ゲームをやろうと思い立ったのである。そこで、Googleでおすすめの乙女ゲームを検索し出会ったのが百花百狼だった。数あるオススメのうちからこのゲームを選択した理由はCV緑川光がいたからである。(私はダンガンロンパV3で天海蘭太郎と出会ってからCV緑川光のキャラに対して異常に惹かれるようになっている。)

乙女ゲームに対して

 私は乙女ゲームビギナーなのでこれまでプレイしたことのある乙女ゲームは薄桜鬼、ビルシャナ戦姫、そしてときメモGS4の三つのみである。ときメモに関しては他の乙女ゲームとは仕様が違うので一旦おいておくとして、他の二つのゲームは私にはあまり刺さらなかったため、私は乙女ゲームが向いていない人間なんだと諦めの気持ちもあった。しかし、そうではなかった。百花百狼はとても面白かったのだ。

全体感想

 まず、良かった点は立ち絵である。百花百狼では主人公の立ち絵がたくさんあり、主人公と他のキャラクターの体格差がよくわかって良かった。また、各キャラクター同士の距離や視線が場面によって細かく変化するため没入感が高かった。
 次にサブキャラクターの声優さんが凄かった。私が特に好きだったのは霞の声優さんだ。本当に良かった。普段の霞と薬を飲んだ霞の豹変ぶりが素晴らしかった。霞以外のサブキャラを担当している声優さんたちも素晴らしく、メインキャラと比べて出番が少ないながらもその演技の素晴らしさがあったからこそ心に残るキャラクターになっていた。
 また、登場人物たちの感情が繊細に細やかに書かれていたのも良かった点だ。私がプレイした乙女ゲームの中には、いつから惹かれ合っていたんだよ?!とか、なんで主人公に恋してるのか分からないキャラクターもいたが、百花百狼においては皆それぞれの気持ちが繊細に書かれているため主人公とその相手が恋に落ちることにも納得出来た。

以下攻略順に感想を記していく。

黒雪 感想

 一言でまとめると最高だった。私は初めてヤンデレ属性のあるキャラクターを攻略したのだが、彼のルートが凄く良かったので今後もヤンデレが出てくる乙女ゲームをプレイしたいと思わせられた。彼のルートで一番良かったのは、主人公と黒雪が出した答えである。彼らはお互いがお互いしか頼れない状況になり、恋に落ちる。だが、それは恋ではなく依存だと他の登場人物に言われてしまう。そんな二人が出した答えが''この気持ちが恋でなくて依存だったとしても二人が同じ気持ちだからこれで良いのだ’’というものだった。私はこの答えが凄く好きだ。黒雪と一緒に堕ちていくというか、黒雪の受容というか、なんと表したらいいのか分からないが私はこの答えが凄く好きなのだ。
 また、これは黒雪ルート以外の話であるが、彼はどのルートでも主人公を助けてくれるし、絶対に死なない。それがまた好きなのだ。強いから安心できるというか。
 唯一このルートで嫌だなと思うところは、結局忍び以外にはなれなかったところである。

月下丸 感想

 彼のルートも凄く好きだった。しかし、月下丸のルートは黒雪と比べるとあまりにも辛かった。月下丸に掛けられた術が解けたあとからが好きだった。

百地蝶治郎 感想

  彼のルートは黒雪に次いで好きだ。なんといっても蝶治郎が魅力的だった。失ってから大切だったんだと気づくというのがとても良かったし、彼が大切なものを大切だと自覚しないようにしていたのにも理由があり、良かった。また、表で見える形で泣けないというのが良くて、なんだか未亡人のような雰囲気を感じる。他のルートでの彼の印象は堅物で里の長の命に忠実な忍びというだけだったのに、彼のルートで見た蝶治郎は繊細で儚く、迷いながらも生きる人間でグッときた。とにかく私は蝶治郎が大好きだ。文字ではうまく表せないが。
 このルートがなぜ黒雪の次なのかというと、それは主人公に対して納得できなかったからである。このルートでは月下丸が主人公を守ろうとして死んでしまう。そして、私は蝶治郎を攻略する前に月下丸を攻略している。そのため、私は月下丸に対してかなり思い入れがあった。そこで問題になるのが主人公に守られる覚悟がないことである。このルートの主人公は最後まで弱かったように感じる。そこがこのルート唯一の欠点である。

石川五右衛門 感想

 CV緑川光のキャラが好きと言いながら結局四番目に攻略した。彼のルートはとにかく明るくて良かった。特に最後の場面はお祭り騒ぎで楽しかった。

服部半蔵 感想

主人公が一番成長したルートだったように感じるし、主人公が望む通りに生きられるルートだったんじゃないかな。

終わりに

百花百狼と出会ったことで、自分でも乙女ゲームを楽しめることが分かって良かったし、内容も素晴らしくほんとに出会えてよかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?