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【プロ野球勝手にノンフィクション】『ショートは打たんでええ』は本当か?・・#3

4月28日、対ヤクルト6回戦。木浪は前日に続きスタメンから外れた。岡田監督はこの日も8番ショートに小幡を起用する。しかし、小幡は4打席3三振。チャンスでことごとく三振を喫するなどアピールできず、明日以降のスタメン起用に疑問符がついた。

小幡には様々な評価がある。

守備に関しては「守備範囲が広い」「肩が強い」という見方は野球評論家の間でも共通だが、その一方で3月8日のヤクルトとのオープン戦で露呈したような「不安定さ」を指摘する向きも少なくない。

評価が割れる守備とは逆に、打撃に関しては概ね「非力」の評で一致している感がある。小幡自身もレギュラー獲得に向け自身の課題は打撃という認識をしており、昨年の秋季キャンプから打撃向上に取り組んでいた。しかし、沖縄キャンプを経たオープン戦でも安打は2本のみ。「速球に弱い」「打撃に難あり」の評価を覆すことができぬまま今季の開幕を迎えた。

開幕3試合目の対巨人3回戦、9回表5点ビハインドの゙展開で今季の初打席を代打で迎え、プロ2年目の巨人松井楓の投じたど真ん中の゙スライダーを本塁打にした。しかしその後、は4月26日のヤクルト4回戦まで安打は出ていなかった。

前日からの2試合続けてのスタメン起用は、こうした流れを受けてのことだけに小幡が燃えないわけはなかったろうが、結果は2試合で8打数2安打1打点。この試合の3三振が、前日見せた「つなぎ」としての貢献度を消し去ってしまった印象だ。

一方の木浪。今日も出番は無かった。今季の目標に「フルイニング出場」を掲げていたが、昨日「全試合出場」が途切れ、今日も又、出場試合数の減少を食い止めることはできなかった。

試合終了後、同じようにスタメン落ちした佐藤輝明の肩を笑顔でもむ木浪の様子がスポーツ紙に写っていた。こちらは今日の小幡の打撃を見て、明日以降のスタメンに手ごたえをつかんでいるような気がした。


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