生きる希望を与えてくれた場所

「生きる希望を与えてくれた場所」
みなさんにもあるかもしれません。
つい先日その場所に行ってきた。
それは「児童養護施設」です。
私は児童養護施設出身者であり、実はそのことについてはあまり言ってこなかったし、言いたくなかった。
それは「親と暮らしてないということだから」。
だから、学生時代も正直荒れていたし、「なんで俺だけこんな目に」と思っていた。小4~高3まで過ごしていたが、最初の数ヶ月は本当に荒れていたと思う。
思い出すのは、毎日にように親のところへ帰ろうとしていた。それを職員に止められる毎日を過ごしていた。その時は「なんで帰ってはいけないの?」「帰れないなら死ぬから。」とまで多分言っていたんじゃないかな?と思う。それは多分養護施設が「自分の家じゃないから素直に家に帰りたい」と思っていたからだと思う。
正直、小4くらいだったし多分冷静に考えられなかったし、「親に捨てられたのでは?」と思ってしまったから、多分そういう行動になったんだと思う。
正直、ここ数日振り返ってみたけど、ひどいことをしたなと思う。
職員の方々に殴りかかったり、暴言を吐いたりしていた。
それでも見捨てることなく接してくれた先生方には感謝をしたい。多分仕事だからやってくれていたんだと思うけど、感謝したい。
ひどい有り様の自分としっかりと向き合ってくれた...。それがなかったら本当にこの世にいなかったんじゃないかな?
あのときは正直どうなったっていいとも思っていたから。それでも一生懸命探しに来てくれたり、一緒に泣いてくれたりしてくれたから、「このひとたちを信じてもいいのかな?」と思ったんだと思う。
それからも衝突することもあったし、いろいろあったけど、今思うと本当に真剣に向き合ってくれてたんだと思う。
あの8年間があるから今がある。
だからみなさんにも自分の家があるように僕にとっての家はあそこなんだと今思う。
そして、僕にとってはあそこが「生きる希望を与えてくれた場所」なんだと思う。


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