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調律をちょっと変えてみた / チェンバロには向かない曲

1.調律をちょっと変えてみた

「ヴァロッティ」から「ヴェルクマイスター」にしてみました。
変えるといっても大きくいじるのではなく、本当にわずかにチューニングピンを回すだけです。
「ヴァロッティ」がたぶん一番いいのかもしれないんですが、どうもある音とある音を同時に弾いた時のうなりが気になって。他の調律法にすれば解決するのかって、そんな単純な話でもないんですが。こちらが立てばあちらが立たず、でヴェルクマイスターにしたらしたで、また響きが悪くなる部分も出てきます。
まぁ、今回は実験的な意味で。
しばらくしたらまたもとに戻します。

2.チェンバロには向かない曲

いろいろあります。
今日、試しに「ブルクミュラー25の練習曲」より「清い流れ(清らかな小川)」を弾いてみたんですが、このタイプの曲もダメだとわかりました。
右手が3連符、1指が四分音符でメロディラインとなる音を保持しながら他の指で2つの音を弾いていきます(譜例参照)。

この部分でいえば「シーシードーラー」がメロディとして聴こえてこなければいけません。そしてその他の音は目立ってはいけません。
ピアノなら強弱が弾き分けられます。しかしチェンバロはそれができないため、どの音も同じ強さとなって聴こえます。ついでにいえば、左手も同じような強さで聴こえてきます。またチェンバロはピアノのようには音が伸びないため1指で保持した音もすぐに聴こえなくなります。

というわけで。弾いてみたら何がメロディかさっぱりわからない演奏となりました。

今回は「清い流れ」でやってみましたが、要するにこのタイプの曲はチェンバロで弾くには向いていません(というか、そもそもチェンバロで弾くためには書かれていないし)。

今日はいろんな実験をしてしまいました。
自分で「ああでもないこうでもない」とやってみることも勉強になるのではないかな、と思っています。

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