20'ブルーズ

音も調べもない夜
一つの雫がぽたりと鳴った
声も夢も
私の中のすべてのことは
悪魔ならぬきみに
操られて
ぼくは
時々恋の歌を聴いたり
エールの詩を書いたりしてる

夕餉の香りが
ほら
この通りにも
揺らいでいるよ
心の奥底の
欲張りな気持ちが
ぬくむくと育ってきても
恥ずかしいなんて
もどかしいなんて
思わないでおくれ
きみとぼくは
たくさんのひとの
暮らしと死によって
出逢ったのだから
きっと きっと
ずっと ずっと
ともだちでいれるはずさ

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