ピース make2

ある歌をつくる時

そこにはめなければならない

言葉があるとする

それがもしもどうしても

見つからないとき

それがたとえるなら

小さなジグソーパズルの

1ピースであるなら


ぼくらはけっこうからっぽだ

それは揺るぎのないことで

でもあきらめきれずにいる

そうだ意外ともしかしたら

歌うことなんてなんだって

いいのかもしれない

大切なのは誰に聴いてもらうかと

その人がよろこんでくれること

なのかもしれないな


晩秋

月はとても綺麗で

僕は真夜中に

ひとりきりで

そのジグソーパズルの

1ピースを

探している

言葉にあふれる

おもいでをくぐりぬけながら

ことばの雨が

雨漏りをして

天井からぽつぽつと

おちてくるから

そしたら

いつかきっとかならず

完成することを

そのよろこびを

想って


そしていつまでも

ぼくの大好きな歌が

やさしくひびいていく

そんな

世界があることを

願って

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