うたかた

朝日が昇って 

夜が明けて

なごり雪が溶け出した

ようやく逢える

ようやく逢える

この胸をときめかせて

待っていた

ちいさな笑みが映る

鮮やかなソーダ水に

やがて消えた

泡沫の恋は

いま何処に


いつか きっと

いつか かならず

ステキな大人になってやるよ

心にそう決めた日の

涙の温度は

やさしい温度

さざ波に詩をひとつ

歌ってあげたら

木立のざわめき

風のささやき

聴きながら

夜明けの道を何処までも

朝焼けの空は希望の色






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