渚とおもいで

裸足で歩こうよ
炎天下だった日の夜の渚を
サクサクとまるで
レモンシャーベットのような
感触で
足跡とが伸びていく
でもそのうつくしさは
歩いた人にしかわからない
そんな気がしたのさ

イメージは
やがて
言葉に変わる
そして
爽やかな風が吹くままに
僕と君はきっと
恋に落ちていくだろう
慣れた手つきで
ペンを取る
ペンを動かす
ほら
目を閉じれば
あの頃に訪れた
夕暮れ間近の潮の香りがする


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