懐う、頃

心地よい風が吹く
川沿いの路を
歩いていた
きみやあいつと
そんな
あの頃を懐う
何処までもつづく道を
ゆくときのような
希望と似ている
きみのわらうこえ
いまでも
昨日の聴いたように
おもいだせるのさ

あの頃は
まだなんにも知らなかったし
あの頃にしか
わからないことも
たくさんあったな
時の流れはまっすぐで
けっして
その流れに
逆らうことはできないと
そんなあたりまえのことに
気づいたのは
おとなになってからだ

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