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休職日記 振り返るその2

天気がどんよりして気が重い。
けど、起きる。
さぁ頑張ろう!と思って起きるのは最近、とんとない。

午前中は朗読の練習(本番は日曜日)をする。
とりあえず初めてだしやれるだけやってみようと思う。
会議みたいにピリピリしてはないだろう。
戻るまでの自分なりのリハビリ?かもしれない。
しかも話す内容は、自分の大好きな作家さんのエッセイ。
万一、詰問?されたとしても多分平気。(朗読会で詰問なんて聞いたことないけど)

休む前の会議で突然、詰問されたことがある。
それは異動直後で引き継ぎ中の中、分からないながら手探りで仕上げ、
前任者、上司のトリプルチェックを受けたものだった。
その時は何も指摘がなかったのでそのまま発表したところ、
チェックしたはずの上司から突然、叱責が始まった。
「他に報告すべき内容あるでしょ、ほんとにこれでいいの?」
他ってなんだ?チェック後のメールに指摘はなかったし思い当たらない。
相手の剣幕に思考がフリーズする。こういう時、如才なく反応できる人が羨ましい。
(尊敬してしまう)
しばらく叱責が続いたが司会者が間に入り、その場は何とか終わった。
その後も早朝から晩まで理不尽な叱責は続いた。
電話応対やwebでの照会対応、経理処理やら打ち合わせ、帰りたくても帰れない。
相手の叱責は「もう何年目なの!」「こんなのすぐできるでしょ」
「電話なんかに時間取られないで!」「メモしてんの!」
(心の中で早口すぎてついていけませんとぼやいてみる)
段々、元から低い自己肯定感がさらに下がっていく。

しばらくして電話対応中、突然、声が出なくなった。
喉を通って出るはずの音が無音のまま、空中に流れていく。
周囲は電話対応する人などいないので、オロオロしていると
たまたま相手がいい人でこちらの状況を察して
「今までので分かったからいいよ」と言ってくれる。
無音で掠れながらお礼を言って電話を切る。
もう限界だ、心を壊してまでここにいる必要はあるのか?
社外の友人はずいぶん前から休んだほうがいいと言ってくれていた。
彼女の勧めてくれた先生のところに行こう、そう思い、私物など身辺を整理して
その日は会社を出た。

そして、次の日、有給をとり、診断書をもらった。
先のことはわからないけれど、でも心を守る方が大事と強く思った。

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