ゲーム三昧 episode:3
『第十三章 呪われし勇者』
主人公が代わった
装備含め一から覚えのない村の
あばら家からスタート
ここで主人公交代とか
思いのほか長編なのか
"もう行ってしまうの"
村の片隅の小さな広場で
赤い髪の少女が一人きり
寂しげな表情でこちらを見ている
"もう行かなくてはならない"
少年はそう告げると振り返り
村の門の方へと歩き出す
"天よ、彼の道筋に光あらんことよ"
祈る手はまだ幼く
うっすらと日にかかる雲が
風に流されてその形を変える
"あらたなる勇者よ"
"そなたもまた選ばれしもの"
村の門のその先に
鬱蒼とした茂みがまるであまたの
日の光をその腹に飲み込むかのよう
横たわっている
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?