始まり その三
…
…タ
「啓太」
?
「ソファーで眠るな」
はっ
どうやら眠ってたらしい
姉貴がこちらを悠々と見下ろしている
昨日の夜は遅くまでゲームをしていて
寝不足気味
思わず眠てしまった
「ご飯出来たよ」
「食べな」
茄子と胡瓜とワカメ…
記憶がよみがえる
部屋に差し込む陽ざしが
眼に明るい
うっすらと味噌の臭いがする
味噌…味噌汁?
「まったく学生だからっていい気になんな」
「人生なんてあっという間」
「眠てていい時間なんて無いんだからね」
無茶いうな
まったく、貴重な休日が…
姉貴のそういうとこ嫌い
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