詩..いくつか

雄大な静けさの中で生きる
薄明色のゆりかごの中に揺られながら
遠い空の彼方、靄る生命の息吹
時間の瞬きが、
心を人知れずどこか遠くへと導く

人生は流れゆく大河
前後不確かな濃い霧の中を
流されゆく感覚だけが付き纏う
霧の中に一つ明かりが浮かぶ
それは日の光か月の明かりか
一向に晴れない霧の中を進む
何処かへと

水面の下の奥深く
深淵の底から空を見る
それは光そのもので
眩いきらめき 揺らめく天井
その先の世界など知る由もなく

日の光を浴びて街を歩く
行き交う人々の顔を照らす
太陽の光源 ふと肌に感じる風に秋を感じる
もうすぐに冬が来るのか
今はこの光の中街をさまよいて

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