ファッションではないファッション
私の実家は、看板業を営んでいます。365日のほとんどを作業着で過ごす父を子どもの頃から見て育ちました。
自分自身も工業高等学校出身のため、学校生活のほとんどを作業着で過ごしました。
最初はノリがついてぴしっとしている作業着も、3年間も着込むと、それぞれの身体の形に馴染んでいきます。
汚れて縮んで破れる事で、最高にかっこいいファッションに変わります。
その服に袖を通さずとも、誰が着ているのかわかります。
その人自身になっていく服が、作業着の魅力なのだと感じていました。
華やかなものの裏側には必ず、それを支える人たちがいます。
汚れた服を着て、創り上げるために必死に走り回る人たちがいます。
そんな人たちをリスペクトした洋服を作りたいなという想いを抱き、
このツナギ を作っています。
作業着はファッションでは無いファッション。
けれど、何よりもファッショナブル。
そう心から思っています。
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