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ベストなタイミングとは?  はっし

お互い両思いだが、素直になれず時間だけが過ぎる。そして徐々に離れ離れになり別の人と結ばれるも、心の奥底ではお互いのことが忘れられない。

顧客への次の一手を考えている隙に他社にもってかれ苦々しい思いをする。

恋愛映画や仕事上で見聞きする場面だが、私自身振り返ってみると、似たような経験がある気がする。

心の準備ができてから、もう少し内容を詰めてから、30歳になったら…

そんな気持ちに蹴りを入れてくれるような本が、

「渋谷ではたらく社長の告白」だ。

著者は2000年代日本ITベンチャーの代表格であり、アメーバブログやスマホゲームなど数多くのサービスを成功させてきた株式会社サイバーエージェント創業社長、藤田晋さん。

少年時代から会社創業、上場後までどのような思いでやってきたのか、実際にどんなことがあったのかについて赤裸々に語られている本である。

特に印象に残ったのは、創業間もない頃、社員に言っていた言葉。

「いいか。余計なことを話すな。相手がわからないことを言っていたら、黙ってうなずいて、時折相手が話してることを繰り返して、『−ですよね?』とか、『それはつまり−という意味ですね』とか言うんだ。あとはメモして持って帰って来い。いいな」
「難しいコンピュータに関する言葉が出てきたらできるだけメモをとってきて。帰ったらみんなで勉強しよう」

知識も実績もない若干24歳の若者が「21世紀を代表する会社をつくること」という夢だけを持ち、未知の世界に飛び出したのだ。

他人の気持ち、周囲の環境なんてものは日々めまぐるしく変化していく。自分の気持ちや考えすらも昨日と今日で真逆、なんて可能性も往々にしてある。

自分の準備が整うまでなんて、誰も待ってはくれない。

もし“ベストなタイミング”というものがあるとしたら、一番没頭できる「それをやりたい!」と思ったその瞬間なのかもしれない。


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