消えゆくその前に
2022年9月25日
Unblockが活動休止を発表。
正直な話、いつか解散や活動休止をするだろうと思っていた。ついにその時が来てしまったか、という気持ちと、おじいちゃんになってもバンドを続けてくれるだろうと期待し続けたいという気持ちで頭がいっぱいになってしまった。
この発表があってから、行けるライブは全部行った。
2022年10月8日
スーパーロックシティ広島
何度もUnblockのライブを見てきたけど、広島で見た中でこの日が1番かっこよかった。
「活動休止」という終わりではない安心感もありつつ、このまま終わってしまったらどうしようと心のどこかで思ってしまっていた。
田口さんと話して、ただただ戻ってきてほしいと、時間がかかっても帰ってきてほしいと伝えた。答えた時の顔が曇っていた。
本当の答えを知るのはあと何年後になるのだろう。
そして活動休止前最後の自主企画「ポラリス」が解禁。東京は仕事で行けなかったけど名古屋と大阪に行った。
2023年1月12日
名古屋は仕事が終わってすぐに向かった。
素晴らしい世界から始まった時、終わりが見えて怖くなった。歌い続けてほしいと強く思ったし、気がついたら涙が止まらなくなっていた。
不安が大きかったのにひたすらに、前向きにライブをする姿を見て、また戻ってきてくれるだろうと光が見えた。
最後に答えは風の中をやってくれたのが本当に嬉しかった。
そこには確かな瞬間を歌っているUnblockがいた。
確かな瞬間、大切な瞬間、そういう時にUnblockの音楽に支えられてきた。生きる中でいつの間にか一部になっていた。そんな存在であり続けると確信した。
2023年1月24日
この日はあいにくの天気。
広島では雪が降り始めていた。
大雪が心配される中、大阪に向かった。
大阪だからと言って特に行きたいところもなく、結局スタバで1時間半くらい休憩した。どこに行ってもスタバで時間を潰す癖は何年経っても変わらない。
開場1時間前、昔友達が住んでたなあ、元気にしてるかなあと思いながら電車に乗って向かった寝屋川市駅。
開場時間が近づくにつれて雪はどんどん強くなっていった。
悪天候に見舞われるところもUnblockらしいなと。
the paddlesとircleをゲストに迎えてのポラリスファイナルがいよいよ始まった。
予想通りの萱島駅始まり。
悲しい気持ちが勝ってしまうかと思っていたけど、私が好きな勢いと疾走感のあるUnblockのライブに終始嬉しさと喜びしかなかった。
そして何よりも嬉しかったのは、再会の日は必ず来ると思えたこと。
懐かしい曲やります、田口さんの言葉にハッとした。一瞬頭が真っ白になったが、始まったのは僕の手。
私はUnblockが活動してきた期間の半分しか知らないけど、VINTAGEで歌う僕の手はきっと特別で、たくさんの人に愛され、たくさんの人を救ってきたUnblockからの愛だった。
早くホームでおかえりなさいって言いたいからゆっくり休んで、健康第一で。今度はみんながUnblockを見守る番だからね。
雪の心配もしつつ、無事最後までライブを見ることができた。寒い雪の日、友達に見送られ終電で寝屋川からホテルに帰った。
2023年1月29日
活動休止前最後のライブは心斎橋BRONZE9周年企画「ポーラー」
ポラリス(北極星)とかけたこの企画。
いつだって光であり、目指すところにいてくれたUnblock。きっと意味のある休止だからそれを受け止めたいと思って迎えたこの日。
「どれだけ泣いて どれだけ足掻いたって
何も変わらない僕が
歌を歌うんだ 誰に届けとかじゃないけど
似たような背中押せるような 歌になればいいな」
歌い始めた瞬間、我慢していた涙が一気に出てきて、またUnblockのライブを見れない生活を想像して怖くなった。でもやっぱり扉はUnblockの音楽と生き続けたいと思わせてくれる大好きな歌だから聴きながら考えることがたくさんあった。
この日もいつも通りのスピード感あるライブで、新曲も交えながら昔の曲もしっかりと、ボリューム感のあるライブ。
光や声もシンガロングをして、コロナ禍前のライブを思い出すことができた。
終盤のMCで田口さんが売れる・売れないの話を始めた。
何で売れへんのやろって周りに言われて辛かった、悔しかったと初めて見る涙。
いつのまにか擦り切れるまで辛い思いをしていて、今にも折れそうなのが分かって苦しかった。
人間頑張りすぎるのも良くない。
少しは投げ出した方が良いことだってある。
また歌いたいと思った時に元気な姿でステージに立ってほしい。
そして田口さんからUnblockが好きだという言葉を聞けたことが今までで1番嬉しかった。
自分のことや自分が大切にしているモノや人を守るための決断、どれだけ時間がかかっても待ち続けたい。きっと私はおばあちゃんになってもUnblockの音楽が大好きだし忘れないから。
このMCが終わったあとの23。
歳を重ねるごとに大切になる曲。
Unblockに出会った10代の頃の私はまだ共感できないこともあったけど、今は自分の生活と重なることも多い。きっとこれからも。
最後にアンコールで行進曲をやってくれて、夢みたいだった。
友達のももこさんに向けた行進曲。
みんなで歌えて嬉しかった。
UnblockもUnblockを好きな人もみんな幸せでいて、また再会する日まで元気でいてね。
Unblockありがとう。
ゆっくり休んで、好きな音楽や好きな人とのんびり時間を過ごしてください。再会の日まで楽しみに待っています。
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この記録をまとめようと思ったのは、ライブの記録だけでなく、4月から新しい生活を始める自分の思いを整理するためでもある。
Unblockの休止を見届けたら、自分のやりたいことを実現するために本格的に動こうと決めていた。
2月に入って2週間、人生で1番悩んで、いっぱい考えて出した答え。
自分で決めたことだから責任持って後悔のないように頑張り続ける。
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