Kaggleのwinner callと賞金の受領をした手順をまとめます

Kaggleでは、賞金をもらえる順位に入ると、winner callというコンペの主催者と電話をする必要があります。
また、賞金をもらうために、個人は「W-8BEN」、法人は「W-8BEN-E」という書類の提出が必要であり、法人の場合は米国の納税者番号(Employer Identification Number, EIN)をドキュメントに記載する必要があります。

私は、kaggleの地震コンペで3位になりましたで書いたように、「LANL Earthquake Prediction(以下地震コンペ)」というKaggleのコンペで3位になり、Winners callと米国の納税者番号の取得をして賞金をもらいました。

以下では自分の体験を記載します。

(注)以下の内容は、今回のコンペにしか合致しないものとか、私が勘違いしているものとかあるかもしれませんので、だいたいの流れとしてご理解ください。賞金をもらうことになった方は、そのコンペのルールやKaggleチームからのメールを確認するのが重要です。


私の場合の順位確定から賞金受領までの流れ

コンペが確定し賞金の受領までの流れは次の通りででした。

・6月4日9時: 順位確定
・6月5日0時: 次のタスクを6/19までに終わらせてねというKaggleチームからのメール受領
 ・フォームに名前、チームメートとの賞金の分け方等を入力
 ・モデルサマリーの提出
 ・最終モデルを再現できるコード等の提出
 ・プレゼン資料の提出
・ 6/18: 上記を一括で提出
・ 6/20: winner callの日程調整のメールが届く、6/27を指定して返信
・ 6/27: winner callの実施
・ その後: EINの取得
・ その後: Kaggleから賞金の支払いを委託されている業者のサイトから、米国納税者番号などを入力して提出
・ 即日: 賞金の受領


winner callについて、受領したメール

winner callの日程調整のメールには、次のようなことが書いていました。

Kaggleチームは、あなたとコンペ主催者が電話をすることを望みます。
電話の議題は次のとおりです。
1. Introductions (~5 minutes)
2. Winner Solution Walkthrough (10-15 minutes)
3. Q&A (remaining time)
June 27 and 28 between 1-10pm UTCの間で電話のできる日を教えてください。また、簡単なプレゼン資料を用意してください。
この電話(winner call)が終わったら賞金の支払い処理をします。この電話で知見を共有することはとても有益だと思います。


winner callが義務なのか、任意なのかはよく分からなかったです。
英語でのプレゼンなど準備が大変なので、断れるなら断りたいなと思いながらも、初めての体験なので、私たちのチームはやることにしました。

 winner callにどのように望んだか


私たちのチームは2人とも英語が得意ではないというか、むしろ苦手だったので、プレゼン資料を作成し共有する時に、質問があれば事前にメールで教えて欲しいという連絡をしました。

すると、事前に5つの質問がメールされ、電話の2時間前に追加で6個ほどの質問がメールされました。

自分たちの英語力では、あらかじめ質問を受け取っておかないと、英語で回答することは困難なので、はじめに質問を聞いておいて良かったと思います。

winner callでの電話

winner callは、Google Hangoutでのテレビ電話での実施でした。

こちらから、プレゼン資料に基づいての説明と事前にもらっていた質問の回答・説明をしました。
その後、「聞きたいことはあるか」と言われたので、コンペのデータについて気になっていたことを質問。
終わりに、今後主催者が論文を書くために実験を行う際、手伝うことは可能かという趣旨の質問がありました。

おそらくですが、コンペ主催者もこちらが英語力がないことが、すぐに分かったので、この程度の簡単な質問で終えたのかなと思います。

ほぼこちらから一方的に説明を行い、電話は終了となりました。

EINの取得

ここからは、法人で賞金を受領するためのEINの取得についてです。(なお、個人で賞金を受領する場合は、EINは不要なようです)

Kaggleの賞金を受領する際、米国の源泉所得税免除のために、個人は「W-8BEN」、法人は「W-8BEN-E」という書類を提出する必要があるようでした

法人はその書類中にEIN(Employer Identification Number)という番号を記載する必要があり、この取得について情報が少なかったため、とても苦労しました。

EINの取得方法

郵送、FAX、電話などで取得することができます。

詳しくは「EIN即日30分で取得! EINの記入方法と電話での最短取得方法を解説」や「表現者のためのEIN取得 メモ (英語で電話)」などを読むと良いと思います。

郵送やFAXの場合は数週間から1ヶ月程度、電話の場合は即日のEINの発行となっています。

私は、直ぐにEINの取得が必要だと考え、米国歳入庁に電話をして取得しました。

電話では、英語が苦手だと伝えると直ぐに通訳の方に替わってもらうことができ、意思疎通は問題なく行うことができ、EINも即日取得することができました。

振り返って考えると、電話での住所や会社名の伝達など、通訳の方がいたとしても、アルファベットを読み上げての伝達などお互いに煩わしいことばかりなので、FAXで取得するのが良かったかなと思います。(賞金の支払いも、急いで書類を提出しなくても待っていてくれるようです)

法人で賞金を受領する場合は、賞金を受領することが確定したらEINを取得する手続きを直ぐに行うと良いと思います。

終わりに

本記事では、winner callとEINの取得について記載しました。
また、Kaggleで賞金を獲得できる順位をとって、winners callの電話をしたいものです。

この記事はkaggle Advent Calendar 2019 その2の1日目の記事として書きました。

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