カレーの香り

ある時、自分の作るカレーの香り、特に食べる直前の一番最初にくるやつが弱いと悩んだ時があった。香水に例えてトップノートとでも呼ぼうか。この香りの強弱でワクワク感が段違い。由々しき問題だ。

食べている途中の抜けるような香りはヨシ!食べ終わった後の余韻のような香りもヨシ!なのに最初の香りだけがどうしても納得いかない。出来立てはまだいいんだけど。レシピを見直してみる。基本の流れはこう

1、ホールスパイスのテンパリング

2、ショウガ、ニンニクを加え火入れ 

3、玉ねぎを加え火入れ 

4、トマトを加え火入れ 

5、パウダースパイスを加え火入れ 

6、具材を加えて火入れ

7、水を加えて少し煮込んで出来上がり

どうする?記憶を探る、、、美味しい匂いを持つ食べ物、、、、、出前一丁か。 ん?、、、わかったこれ。自分のレシピにないもの、仕上げの香りエッセンス。考えればいろんな料理にヒントがあったな。カレーの次に好きなチャーハンもそうだ。

早速、カレーを作り食べる直前に様々なパウダースパイスをかけてみた。そこには未熟ながらも最初から最後まで香りを楽しませてくれるカレーがあった。あーーよかった!と思うのもつかの間、仕上げの香りのテクニック、そもそものスパイス香の引き出し方はまだまだ奥が深いことを後々知ることとなり、カレー沼にさらに沈んでいくのであった。