森崎は、別の動きも読み取れていた。
『少しずつ大きくなっていっていますね?接近してきそうな…!』
「森崎中尉?」
寿恵子は森崎が途中で話を止めたと気づき、軽く心配した。
気遣われた彼は声のトーンを大きくして、寿恵子達や残存兵に伝えた。

『帰還です!味方の機体が戻ってきます!』

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