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囲碁史記 No.1

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囲碁史研究家の視点により、囲碁の歴史を貴重な資料をもとに解説。 No.1は本因坊算砂から道策まで。
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#天文方

囲碁史記 第18回 安井家の人材

囲碁史記 第18回 安井家の人材

 この頃の安井家の人々について見ていこう。

渋川春海

 渋川春海は初代の江戸幕府天文方として貞享暦を作成した人物である。元の名を安井算哲(二世)。一世安井算哲の実子であり、当初父の名を継いで囲碁方として幕府に仕えていた。父が没したとき算哲はまだ十三歳であり、安井家は父の養子となっていた門人の安井算知が継いでいる。家元の安井家や算知についてはこれまで述べたとおりである。
 算哲は幼少から学芸百般

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