囲碁史記 第73回 新聞碁の始まり
日本初の新聞碁 現在では大手新聞各紙に囲碁の棋譜が普通に掲載されている。新聞社自らがタイトル戦の主催者となり対局結果を掲載している場合も多い。その新聞碁の始まりは、明治十一年四月一日の「郵便報知新聞」といわれている。
日本では江戸時代初期より、大事件などが起きた際に木版で摺られた瓦版が発行されていたが、新聞と名付けられたものが発行されるようになったのは幕末で、一八七〇年には日本初の日刊紙『横浜毎日新聞』が創刊されている。そして読者獲得のための企画として囲碁の棋譜が掲載され