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【博士・修士向け】スライドにおける色使いのイロハ①~色のキホン~

今週も研究を頑張ってこられたみなさん。
こんばんは!お疲れ様です!Curioseeds(キュリオシーズ)です。

いやあ実は筆者、今年度で卒業するので次の物件探しをしているんですが、
やっぱり新居探しとなると慎重になってしまって、大変ですね…
案の定難航してしまったらこんな時間に…失礼いたしました!!


さて、先週・先々週と【スライドレイアウト中身編】デザインの4原則を解説をさせて頂きました。
これでデザインの基本はマスターできた…と、思っていただけたら嬉しいです✨

さて今回は、前回からまた趣向を変えて、について!
って、デザインレイアウトとは異なり数値化しにくい要素で、手のつけどころがわからなかったりしますよね…
今回は、そんな皆さんに少しでも参考にしていただけるよう、色選びのキホンについて解説していきたいと思います!



1.色の要素 ~色相・彩度・明度~

色をもっと理論的に話すために、色の要素を解説したいと思います。
みなさんなんとなく、赤っぽい、緑っぽい、暗い、ポップな感じ…など、色に印象を抱いていますね。
じゃあその色の違いってどこからきているのか…というのをカテゴライズ化したのが、色の要素です。
色の要素は、3つから構成されています。

まずは、赤・青・緑などのいわゆる色の違い色相です。これはわかりやすいですね。

ただ、色の違いだけでは、”暗い”などの情報は付け足すことができません。そこで付け足されるのが、彩度明度です。

彩度は、その名の通り色の鮮やかさ
同じ赤でもビビッドな色とくすんだ色、全然違いますよね。

明度は、色の明るさ。
同じ赤でいうなれば、白っぽいか黒っぽいか、がわかりやすいかもしれません。
明度の差文字の視認性に大きく関与してくる重要なポイントです。

さて、これらの要素が違うと、具体的にどれだけ印象が変わるのか?!
要素別に解説してみたいと思います。

2.色相の違い

色相の違いは、一番イメージしやすいのではないでしょうか。
意識的にしろ無意識にしろ、皆さんは色に何らかのイメージを抱いていると思います。
そして、”赤はちょっと危険な感じ” "青は落ち着いた感じ” など、イメージの大半は人類共通のものになっていると思います。
ということは、色相のイメージを正しく理解しておけば、色だけでも伝えられるようになるんです。
参考に、筆者が思う各色の代表的なイメージはこちら。

例えば、健康・軽度炎症・重度炎症、という3つのカテゴリーを色で表すとすると、
健康=青~緑、軽度炎症=黄、重度炎症=赤
が一番しっくりくることが、上記の図からも導き出せるのではないでしょうか。

もちろん色のチョイスは好みで構わないのですが、上記のイメージが潜在的に皆にあることを理解するだけで、色使いが変わってくると思います。

3.彩度の違い

次は彩度です。
例えば、”ビビッドな赤" と "くすんだ赤" で比べてみましょう。

私はビビッドな色、大好きなんですが、多用すると大変なことになります。

たとえば洋服に置き換えてみると…かなり目立ちますね。(笑)
別に目立っても良いですし、目立たせたいから色を使っているんですが、
研究発表における色は、あくまで研究内容を伝えるための補助。主役ではありません。
目立つかどうかと見やすさは別問題なのです。

ですから、彩度の高い色は部分使いが効果的。

…やっぱり、まるで服装と同じですね…
自分はこの色の服で外を出歩けるかな?と考えると、もしかしたらイメージしやすいかもしれません (笑)

4.明度の違い

最後は明度です。
もっと言うと、スライドデザインで気にすべきは、明度差です。

さて、明度差が一番大きい二色はどれでしょう?
………
答えは、白と黒です。

当たり前と言えば当たり前ですが、私たちが普段白地に黒字で資料を作っているのにも、ここに答えがあったんです。

たとえば、「色相は対極だけど、明度と彩度が同じくらいの色同士」だと、目がチカチカして読めない、という現象が起こります。

"ハレーション" というんですが、これ、明度の差をつけるだけで、こんなに見やすくなるんです。

なんかこの文字見にくいなと思ったら、明度差を意識してみましょう。


さて、色の3要素、おわかりいただけましたか?
スライド作成をする際に、「これは明度がこうで…」と考えながらするだけで、自然に洗練された資料になっていくこと間違いなしです!
是非、デザインの4原則とともに意識してみてくださいね✨


さて、次回は、10/14(土) 19:00頃「スライドにおける色使いのイロハ②~色のセンス~」公開予定です。

これからもよろしくお願いします!!