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忙しい時には、意外と出来なかったチームの目標を設計しよう!(コロナ時に行う在宅会議)

コロナの影響で、仕事がストップしてしまっている状況は、一部の業界を除いて、ほとんどだと思います。弊社も多分に漏れず、映画のPRチーム(2チームのうち1つ)が、この状況に陥っています。

クライアントへの営業をかけようにも、映画の公開時期が伸びたり、イベントの開催が見込めなかったりと、クライアントサイドも、なんとも言いようがない状況なので、まさに「しょうがない」。

じゃあ、この時期に出来ることをしよう!ということで、チームの目標設定を改めて行いました。

また、このチームは4月、5月期にメンバーの異動が発生し、ほぼ新しいメンバーでスタートする時期だったので、メンバーの力量を測る意味でも、ちょうどいいや!と思い、予測不可能な状況で行ってみました。

チームの目標設定を作る手順、目標設定を行う意図、外してはいけないポイントなどを述べていきます。


チームで共有する目標設定、カンタンに作れる方程式!


チームで目標設定を作成する際、皆さんはどういう方法を作っていますか?

弊社では、ひとつの方程式に当てはめています。

「理想」−(マイナス)「現状」=「問題」

で、まず問題点を炙り出すことから始めます。

普通の会議では、付箋を使ったり、ホワイトボードで書き出すのですが、今回はZOOMでのオンライン会議だったので、「現状は?」「どんなチームになりたい?」「そのためにすることは?」という3つの宿題を出して、オンライン上でメンバーがプレゼンする形式を取りました。

そして、各メンバーへの評価と、その人がこうなって欲しいという願望も、新メンバーが多いので、無茶ぶりなこと承知で、書いてみてもらいました。


そうすると、

●現状

・現場のエースが頑張っていたけど、転職することになった

・メンバーの経験が浅い中、部長が営業を頑張ってくれていた

・忙しくてクライアント及び売り込み先(マスコミ)の研究がイマイチ

といった言った意見が出てきました。特に1つ目のエース的なメンバーの離脱に対する不安が全員一致でした。


●理想の形

・クライアントから選ばれるチームになりたい

・チームの強みを明確化する

・積極的にコミュニケーションを取れるチームになりたい


●そのためにはすることは?

・メンバーが何を考えているのかをお互いに理解する

・媒体(マスコミ)の勉強・研究を常にする

・メンバーの経験値を上げる施策を取り入れる


といった意見が複数出てきました。この複数出てきた意見というのが重要になってきます。

※「外部との人間関係にストレスを感じるのは当たり前なので、社内の人とは、仲良く仕事ができれば仕事は辛くない。なので、チームの人とは良い人間関係を築いていきたい」という奥深い意見も出てきました!


何をすべきか、決めるのが難しい時は、8:2の法則で優先順位をつけると便利!

メンバーから出てきた意見やアイデアは、なるほどと思えるものが多く、どれも大切で、重要に思えました。

どれから手をつけて良いのか、わからなくなりますよね。

こういう時は、多く出てきた意見を優先的に対処していきます。

パレートの法則という言葉を知っているでしょうか?

上位2割の問題を解決すれば、残りの8割の問題も解決する、と言われています。

なので、上位2つを盲目的に改善することをお勧めします。

こういう時に絶対、やってはいけないことは、チームリーダーが、自らの経験を元に、独善的に決めてしまうことです。

スタッフが自発的に考え、行動していくことの妨げにもなるので、百害あって一理なしです。

「宮野真守さんと一緒に仕事がしたい!」少数意見を大切にすることでチームの結束力を高める!

今回のミーティングでは、チームワークの重要性や経験値を高めていくこと、研究・勉強の機会を作ろう!といった建設的な意見が多数出ました。

新しいチームの割には、しっかりしたチームだなぁと感心しました。

ただ!

僕的にはちょっと物足りなくて。

そんな中、若手スタッフから、「私は、この映画宣伝の仕事に就こうと思ったのは、声優の宮野真守さんと一緒に仕事がしたい!と思ったからです」という発言がありました。

本当に素敵な動機だなぁと思いました。

そういった本音が出てきて、そのために仕事を頑張る!って、めちゃめちゃモチベーション湧くじゃないですか!

※僕も東京に出てきたての新人の編集者だった頃、自分の好きな女優さんに会うために、企画を編集担当者にぶつけて、ひと通り会いに行きました! 職権濫用? そうかもしれませんが、いい記事を作っていましたし、怖いもの知らずでどんどん企画を出し、取材のオファーを出していたことを思い出します。

また、目標設定に必要なSMARTルールというものがあります。

S: 具体的である specific
M :測定可能である Measurable
A :達成可能である Attainable
R :価値観と一致している Relevant
T :期限がある Time-sensitive

彼女はこの中の3つ(S・A・R)を明確にしているのですから!

また、私的で、かつ本音の発言は、人の感情を揺さぶります。

ミーティングをまとめていた幹事が、「それ、すごくいいね!」「みんなの好きをもっと共有しよう!」「次のミーティングで、もっと私の好き!を発表しよう!」とすぐに取り入れてくれたのはサスガだと思いました。

また、スタッフがそれぞれに対して持っているイメージや、なって欲しい理想像なども共有できたのが、良かったです。「よく見てるなぁ!」「へぇー、そんな風に思ってたんだ!?」って驚きや感心することがあって、楽しかったです。


”ロジカルなアイデア”と、”感情を揺さぶる想い”の両立が人を動かす!

ロジカルなアイデアは、問題解決には非常に有効です。

ただ、面白みに欠けるのも事実。※正論って面白くない!

なので、感情を揺さぶる(私的な)意見やアイデアをチームで共有することもお勧めします。

仲間の目標や夢を知り、協力しよう!と思えたり、実際に行動するとチームの団結力は断然、上がります。

ロジカルと感情のバランス、どちらかに振れても、人は行動しないものです。このバランスを常にうま〜く取っていくことが、組織を動かすコツになります。

今回は新しいチームでの例を出しましたが、別に新しいチームでなくても、平常時には現場の業務に忙殺されて、本当は大事だと思っているけど、忙しくて出来ないことが多いのではないでしょうか?

『7つの習慣』 という世界的に有名な本の著者であるスティーブン・R・コヴィー氏が提唱したタスク管理で、緊急度と重要度のマトリクスがありますが、まさにこのコロナのタイミング、重要度が高くて、緊急度が低いミッションを行うのには最適な時期なのではないでしょうか。


















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