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フィリップ殿下死去で、普段は影薄のエドワード王子一家が期せずして大活躍

エジンバラ公フィリップ殿下が4月9日に死去されてから1週間。今日はウインザーでお葬式があります。

日本の様に、どのTV局も同じニュースばかり流し続けることが少ない英国ですが、この1週間、メディアはエジンバラ公追悼番組一色でTV局に苦情が入るほどでした。

99歳という大往生と言う事で悲壮感もなく、この1年コロナコロナだったので少し違う話題という事で、不謹慎ですが、今日のお葬式もちょっとイベント的に見受けられている風でもあります。(英国は横に習えで同じニュースばかり流す日本とは違うと言った舌の根も乾かぬ内ですが、考えたらこの1年コロナの事ばかりでしたね。書いてて自分の言ってることの矛盾に気づきました 笑)

12月から続いたロックダウンが段階的に解除され、今週から必需品以外のお店もオープン。文字通り長い冬が終わりを告げて開放感が広がっている英国。しかも葬式当日の今日はこれまたアメージングな晴天です。

今まで行動を制限されていた国民が陽気に誘われワラワラとウインザーへ結集してしまう事は簡単に予想され、「ウインザーに来ないように。TVで観ましょう」と注意喚起されていました。

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葬儀の始まる数時間前の今、TVで観ているのですがこんなの観られるなら、つい見物に来たくなってしまいますよね。いやいや見せ物じゃない。でもTVでライブ放送しているのだから見せ物なのか?というかこれウインザー城の敷地内で、ウインザーに来ても見られないんでしょうね。

ハリーも1年ぶりに英国に駆けつけたという事で、例のインタビュー後、どの面下げて(失礼)ファミリーにジョインするのか。下世話な私は当然の事ながら興味があったのですが、今にところメディアでハリーの姿は見ていません。

まるで存在を隠されているように全く触れないのも不自然な気がします。いや隔離してるので本当に姿を現さないのかもしれませんが。ハリーが家族に受け入れて貰えるのか僭越ながら心配です。

代わりというわけではないけれど、毎日の様にTVで観るのがこの方達。

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女王とエジンバラ公の末っ子、エドワード王子のファミリー。ウェセックス伯爵家ですね。

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10日にウインザー城の女王を訪問後、妻のソフィー妃は車の中から「クイーンは気丈で素晴らしかったです」と質問に答えるサービスぶり。

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11日の家族の集まりでもこの家族はメディアの中心で、インタビューにも答えていました。アンドリュー王子も少し出ましたが、他のファミリーメンバーは映っていなかったのでウィリアム王子&キャサリン妃家族もいたのか不明。

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葬儀まで1日と迫った昨日も、ウィンザーに一般市民から集まった献花を家族3人で見ている図。なぜか急にメディアへの露出が増えロイヤルファミリーの代表になったかの様です。

女王には4人のお子さんがいるのに、なんでこの家族ばかり出るのかな、と思っていたのですが。よく考えたら。

唯一ゴシップを提供していない家族なのですね。


チャールズ皇太子やウイリアム王子&キャサリン妃が出れば、どうしてもハリーとの関係が心をよぎる。次男アンドリュー王子はエプスタインのアノ件でアレだし。娘のアン王女とアンドリュー王子も囲み取材(?)的なのではない公式インタビュー的なのには答えていましたが、絵的に華やかさが足りないんですかね(失礼)。

そこにゴシップフリーで、クリーンなイメージのエドワード王子一家がマスコミ対策の王室代表スポークスマンとして白羽の矢が立ったという訳でしょう。(知らんけど、でもきっとそう。) 

エドワード王子と妻のソフィーさんが結婚したのは1999年。その頃、私は既に英国にいました。ゴシップフリーの家族と書きましたが、実は婚約発表後、TVプレゼンターをしていたソフィー妃に関する、取るに足らないスキャンダルが出てしまいました。

有名司会者のクリス・タラント(日本で言えばみのもんたさん的な位置付けか。Who wants to be a millionaire? が大人気の頃でした。) にビキニをたくし上げられて胸を触られていた写真が流出してしまったのです。本人には何の非もないし、今ならむしろパワハラ疑惑に発展しそうですが、当時はこれでもかこれでもかとタブロイド紙に掲載されて気の毒でした。どこの国でもロイヤルファミリーと結婚するのは大変ですよね(棒読み)。

その後約20年間、このカップルの話を聞くことはほとんどありませんでした。私が知らなかっただけかもしれんけど。それにしても他メンバーに比べ影の薄い印象は否めません。正直、娘さんが生まれていたのもこんなに大きくなっていたのも全く知りませんでした。結婚前にメディアの洗礼を受けたため、よっぽど気をつけていたのかもしれないですね。

理由が何にせよ、20年間もロー・プロファイルを貫いていたウェセックス伯爵家。期せずして、ここへ来てロイヤルファミリーに貢献するメイン・プレイヤーになろうとは、人生なにが起きるかわかりません。女王様も影の薄い末っ子に感謝している事でしょう。よかったよかった。エドワード夫妻も、ロンドンの片隅に住むワケの分からない東洋人にこんな教訓めいた事を上から言われるとは思ってもいなかったでしょうが。

ここまで書いたところで、付けっ放しにしていたフィリップ殿下葬儀特番が終わりました。

報道通り、棺の後ろを行進する時は従兄弟を挟んで隣り合っていなかったウィリアム王子とハリー王子でした。チャペルの中の葬儀中もハリーはボッチ席(ソーシャルディスタンスのためですが)でオバさん心配しましたが、葬儀が終わって外に出てきたら!奥さんちょっと見て!

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兄弟、肩を並べています!オバさん嬉しくなっちゃったよ!さっきはどのツラ下げてなんて言ってごめんね、ハリー。

「隣り合って歩かない」事に何か意味があるかの様に報道するメディアはほんとに意地悪ですね。

まあ私の様に下世話な人間がいるからなんでしょうけども。人間関係というのは血縁があっても無くても難しいものですね。






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