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天皇皇后両陛下、英国ご訪問のミーハー追っかけ記。オックスフォード編

両陛下がオックスフォードを訪問した6月28日から2日後の日曜日、私もオックスフォードに行ってきた。(48時間遅れたので両陛下はいなかったが)

SNSや報道で両陛下のお幸せそうな様子や穏やかで美しい街並を見るにつけ「ああどうして行かなかったのだろう…」と丸1日後悔していたのだ。日曜の朝になって「そうだ今からでも行けばいいじゃない。両陛下の残り香を嗅げるかもしれないし」(変態か)と思い立ち決行した。イジイジしている自分の気持ちに決別し先に進みたかったのだ(どんな大ごと)。パディントン駅から電車で1時間程、オックスフォードには14時過ぎに到着。日曜日だからか観光客らしい人が多い。間もなく雅子様の所属していたBailliol college に到着した。

駅から大学までの道の橋から見た蓮がきれい。




向かい側にあるこの建物もニュースで映ってたな

残念ながら一般人は入場不可との立札が。でも入口に並んでいる人達がいたので、今日は何かあるんですかと聞いてみるとサマースクールに参加するとの事。なるほど学生が居なくなった夏休みに寮に住み勉強できるプログラムがあると聞いた事がある。陛下のマネをして「良い留学生活を」と祈る。

天皇陛下の学ばれたMerton College へはそこから徒歩10分ほど。よく「大学が一つの街の様」と形容されるけど本当に広大な敷地で一つ一つの建物が重厚で驚く。




Mertonへ続く小道を通り抜け正門に到着!幸運にもこちらは一般への見学が開放されていた!受付で見学料5ポンドを支払い内部へ。

コレッジ内は幾つかのエリアに別れていてどの建物も歴史を感じる。



中庭を抜けるとチャペルもあった。中からパイプオルガンの音が聞こえてきた。そっと扉を開けると奏者の方が練習中。しばし重厚な音色を聴けて至福の時間を過ごした。



それにしても大学の1コレッジ内にパイプオルガンがあるとは…恐るべきオックスフォードの底力。

チャペル前には学生寮らしき建物。前日報道で見た、お二人が窓からお顔を覗かせた写真を思い出す。あの写真を見ると、アラ還の胸もキュンとなり、なんともいえない温かな気持ちになる。

あの窓はこの建物だろうか?

という訳で急遽「陛下の窓を探せ!」を敢行した。きっとこの建物のどれかのはず。これかな?と思う窓があった。窓枠は似てるし木の配置や種類も一致するような気がする。でも特徴的な窓の下から延びる2本の黒い雨垂れの跡が無い。建物をぐるりと一周してみたが、あの2本線がどうしても見つからない。


決定的証拠が得られないので陛下の窓は特定できなかったが仕方ない。消化不良の気持ちを抱えながらもMertonを後にする事に。

帰りに受付を通過する時「こんな事聞いたら引かれるかな…てか、どこのストーカーかと思われて通報されるかも」との危惧を持ちつつも思い切って聞いてみた。

「日本のエンペラーが寄宿していた建物はどれかご存知ですか?」

すると事態は急展開。親切に地図を指差してくれるだけでなく 「一緒に行こうか?見せてあげるよ」とスタッフの男性がなんと案内してくれる事に!連れて行ってくれたのは先程探し回っていた建物とは反対側の最初に見た建物だった。全然気づかなかった!

「この建物の一番右側の窓だよ」。おお、確かに高貴な雰囲気が漂っている様な。

すると 「向こう側からも見せてあげるよ」 と仰る。後を着いていくとなんと「立入禁止」と書いてあるゲートをささっと開けて、中に入れて下さった。そこにはMerton部外者は立ち入りできない秘密のガーデンが!

「あの2階(イギリス英語だと1階)の部屋だよ」
確かにこちら側の方がお庭を一望できて眺めがいい。うん?でもあの雨垂2本組がない様な? 「この窓だよね?」例の写真を見せてしつこく確認を迫る私。 「お?これは3階だね?そうか最上階だ」 3階を見あげるとああ!あった!探し求めた2本線!あの窓だ!





その後場所を移動し2日前に植樹された桜も見せてくれた。これはさっき散々窓を探したエリア(チャペル前)だったのに全然気づかなかった。私の目は節穴か(老眼は入っている) 周りには紅葉もあり日本ガーデンぽい雰囲気。 「TVにも出てたよ」と植樹の様子を自分のスマホで見せてくれた。



2日前に植えられた桜。元気に大きく育ってね。


ここで気づいた。親切なのは勿論だが、彼も私と同じミーハー仲間なのだ。 「一昨日は僕も仕事で彼らを見たよ!」 「彼にとってここは大切な思い出の場所だね。想像できる?プリンスが初めて友達とピザを食べたり」 「一昨日はオックスフォードの街中が素晴らしい雰囲気だったよ。皆で温かく両陛下を迎えた」 等誇らしげに話してくれた。

彼から聞いて興味深かった話: ・陛下の部屋の下の階には警護官が住んでいた。警護官も一緒に授業に行くため、そのうち正式な学生として登録し見事高成績で卒業した(※マートンに伝わる都市伝説かもしれません) ・彼は仕事中なので写真を撮れなかった。(スタッフは学生や卒業生の写真撮れない)その為(外で出待ちしていた友達が写真撮って送ってくれた(写真見せてくれた笑) お礼を言って去ろうとすると同僚の方が「もう1回周る?今ちょうど日本人が入って行った」と。走って去って行った笑。 「学生時代過ごした場所は誰にとっても大切」と言っていたのが印象的だった。
現地の方々にとっても両陛下が訪れた日は心温まる特別な1日だったのだなあ。


その後、ちょうど5時からユーロのイングランド戦が始まったので近くのパブで1杯。なんか急に現実の世界に戻った笑 。両陛下もこのバブに来られたことあるだろうか。


元々それほどフットボールに興味があるわけではないので、1杯だけで帰途につく。ロンドンに着いてもまだ試合は続いてたので駅の近くのパブに入りキセルの様な観戦をした。運よくイングランドの勝利を見ることができた。

フットボールの話で終わってしまったのでお口直しにチャペル内の写真をもう少し。


今回も無計画なDay out でオックスフォード滞在は約3時間。でも濃い3時間となり、やはり行ってよかった。

おわり。

最後まで読んでくださってありがとうございます!サポートしていただいたら、イギリスでは滅多に食べられない美味しい日本食を食べに行きます!