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ハン・ガンによるエッセイ『そっと 静かに』プレイリスト

ハン・ガンのエッセイ『そっと 静かに』(古川綾子訳)には、音楽との出会い、さまざまな思い出にまつわる歌、そして自らつくった歌について綴られています。
1章、2章のエッセイで触れられている音楽をできる限り実際に聴いていただけるよう、プレイリストを作りました。
本とともにお楽しみください。
*音楽を連続再生したい方はこちらから


太字はエッセイのタイトルにもなっている曲、それ以外はエッセイ内で触れられている曲です。
下線付きのものはYouTubeへのリンクを設定しています。

「この本を書いている間、私はなにかに守られているような気がしていた。(…)当時私が抱きとめられたと感じていた音楽と沈黙と言語の光が、皆さんの心へ「そっと 静かに」届きますように」

「日本の読者の皆さんへ」より
新しい韓国の文学シリーズ18
ハン・ガン『そっと  静かに』(古川綾子訳)

1.くちずさむ

『歌の翼に』という歌曲もあるけれど、文字通り歌には翼があると思う。(…)歌は翼を広げて、私たちの生の上へと滑り出す。歌がなくて、その翼で生の上へと滑空する瞬間すらもなかったら、私たちの苦しみはどれほど重さを増すだろうか。

P013
  • 歌の翼に(詩:ハインリヒ・ハイネ、曲:フェリックス・メンデルスゾーン)
    - 『僕たちの物語(ユン・ヒョンジュ、ソン・チャンシク)

2.耳をすます

  • 菩提樹(作詞:ヴィルヘルム・ミュラー、作曲:フランツ・シューベルト)

  • 母さん、姉さん(作詞:金素月、作曲:キム・グァンス)

  • 片思い(作詞:パク・ヨンホ、作曲:ソン・モギン、歌:コ・ボクス)
    - 『愛の迷路(歌:チェ・ジニ)
    -『私たちはとても簡単に別れた』(歌:チェ・ジニ)
    -『七甲山』

  • You Needed Me(作詞・作曲:ランディ・グッドラム、歌:アン・マレー)

どれくらい聴いたら、歌は体に刻み込まれるのだろう。この歌を、私はこれまで何回聴いたのだろう。

「You Needed Me」より(p. 45)
  • 乱れ髪(イム・バンウル) 쑥대머리

  • 荒城の旧跡』
    -
    荒城の跡』(作詞:ワン・ピョン、 作曲:チョン・スリン、歌:イ・エリス)

  • Let it be(作詞作曲:レノン&マッカートニー、歌:THE BEATLES)

  • 青春(作詞作曲:キム・チャンワン、歌:サヌルリム)
    - 『山のおじいさん』(歌:サヌルリム)
    - 『いや、もう』(歌:サヌルリム)
    ‐『独白』(歌:サヌルリム)
    ‐『僕の心に絹織物を敷いて』(歌:サヌルリム)
    -『母さんとサバ』(歌:キム・チャンワン〔サヌルリム〕)
    -『回想』(歌:サヌルリム)

  • 行進(作詞作曲:チョン・イングォン、歌:トゥルグックァ)

これはおそらく、一糸乱れず、かっこよく、速く進む行進とは異なるのだと思う。よろめきながら、ふらつきながら、倒れそうで倒れない、それでもなんとか顔を上げて進む「歩み」なのだと思う。行進というよりは、行進しようとする姿勢とでも言うのだろうか。そんな想像をめぐらせると、歌詞のように悲壮感や勇気が湧いてくるというよりは、どういうわけか胸が締めつけられる歌だ。

「行進」より(p.65-66)

 -『木の葉の間に』(歌:トゥルグックァ)
 -『祝福します』(歌:トゥルグックァ)
    ‐『回って、回って、回って』(歌:チョン・イングォン)
 -『愛した後に』(歌:トゥルグックァ)
 -『二等兵の手紙』
 -『二等兵の手紙』(作詞作曲:キム・ヒョンソン、歌:キム・グァンソク)

  • 恵化洞(作詞作曲:キム・チャンシク、歌:トンムルウォン)

  • Gracias a la vida(作詞作曲:ビオレッタ・パラ)

  • 夜に旅立った女(作詞作曲:キム・ソンジン、歌:ハ・ナムソク)

  • 愛する人へ(作詞:パク・ウノク、作曲:チョン・テチュン、歌:パク・ウノク&チョン・テチュン)
     - 『音もなく白い雪が降って』
    -  『この暗いトンネルを乗り越えて』
    - 『ろうそくの灯』
    - 『北漢江にて』(歌:パク・ウノク&チョン・テチュン)

  • 500 miles(作詞作曲:ヘディ・ウェスト、歌:ピーター・ポール&マリー)

  • 三日月(作詞作曲・歌:イ・サンウン)
    ‐『ダムダディ』(歌:イ・サンウン)

  • 私の愛、私のそばに(作詞作曲:オ・テホ、歌:キム・ヒョンシク)
    -『冬の海』(歌:キム・ヒョンシク)

  • 手紙(作詩:尹東柱、作曲・歌:アン・チファン)
    -『告白』(歌:アン・チファン)

  • 彼女がはじめて泣いた日(作詞作曲:イ・ジョンソン、歌:キム・グァンソク)
    -『待ってくれ』(歌:キム・グァンソク)
    -『愛していたけれど』(歌:キム・グァンソク)
    -『三十歳の頃に』(歌:キム・グァンソク)
    -『立ち上がれ』(歌:キム・グァンソク)
    -『風が吹いてくるところ』(歌:キム・グァンソク)
    -『宛てのない手紙』(歌:キム・グァンソク)

  • Bondade e maldade』(作詞作曲:テオフィロ・シャントレ、歌:セザリア・エヴォラ)

  • 麦畑(作詞:パク・ファモク、作曲:ユン・ヨンファ)

■YouTube再生リスト

■BOOK Information

新しい韓国の文学シリーズ18
ハン・ガン『そっと  静かに』(古川綾子訳)

ハン・ガンが「書きたいのに、書けなかった」と回想する時期に生まれた本書には、音楽との出会い、さまざまな思い出にまつわる歌、著者自身がつくった歌について綴られている。著者の繊細な感性に触れるエッセイ集の初邦訳。

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