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歯科衛生士として

私には仕事をする上で
気をつけていることがあります。



それは
笑顔を作ることです。

あ、簡単な答えでスミマセン💦


仕事上、
どうしても歯科という環境は
負のオーラをまといます。
痛いこと、
怖いこと、
うまく表現できない恐怖が
そこにはあるようです。

理解してもらえるかわからない
不安や恐怖を
適切な言葉が見つからないまま
術者に伝える。
理解してもらえたかどうか
このまま言われるがままにしていいのか
よくわからないまま
まな板の鯉のように
口を開ける。

それって
とても不安だと思います。


そして、
そうならないようにすることが
私の仕事だと思っています。


恐怖心を失くすことはできないけれど
恐怖心に寄り添うことは
できるかなと。
怖い。痛い。つらい。
そういった負の感情を
無いものにせず
肯定して受け止めて
感じることで
味方を作った気持ちになってもらえたら
嬉しいと思っています。

もちろん、
先生は敵ではないですが💦
でも
味方でもない。
ように感じるのかなぁ、と。

だから、
みなさんは過去の治療の話をする時に、
『〜された』
という表現をするのだと、思っています。

私はこの、
『〜された』
というフレーズがなくなってほしいと
思っています。
だって、
その時の先生は
おそらく、辛い思いをさせようとか、
ましてや親の仇のように治療をしたわけでは
ないと思うのです。

結果がどうであれ
ベストを尽くしたのだと
思うのです。

でも、
先生サイドのベストと、
患者さん本人のベストは
異なる、かもしれないということを
長い経験のなかで感じています。

そう、
最終的なゴールは
患者さんの納得のいくベスト、であるべきと
思うのです。
これでよかった、と思えるなら
医療的にベストな選択でなくてもよいとさえ
思います。
そのためには何度でも
話し合う必要があります。

生活環境、
食の嗜好、
遺伝子的構造、
ブラッシング等の技術…

それらを込みで
解を見つける必要があり、
『〜された』という表現には
ベターにも到達しない
独りよがりの診療になっていた
可能性があるんです。

少なくとも
患者さんサイドからしたら。

それで
たくさん話を聞き
それに応えることが
答えることが
私たちにできるベストです。

歯科衛生士は
削ったり切ったり貼ったりしません。
診療補助においては
生体に対して不可逆的なことはほぼしません。

では何をするかといえば、
先生のベストと
患者さんのベストがつながるように
働きかけることだと考えています。

先生が治療のことだけを考えられるように
歯科衛生士はそれ以外の全てに
気を配ります。

その中で生まれた信頼関係は
とても心地よい空間に変わります。
あなたの意見の代弁者!
なんていうとちょっと大袈裟でしょうか。

でも、
私にできることは
こう言うことだと思っています。


患者さんの笑顔をつくること。

もしかしたら
自己満足の世界。
笑顔で全てチャラ、
なんてあるわけはないけれど。

でも、
相手の笑顔を引き出すことは
回り回って、
自分を笑顔にすることだと思います。



あなたの笑顔が見られて
私も嬉しい。

そう思って仕事をしています。

偽善者と思われるかもしれないけれど
それが一番の
達成感です。

そう、
患者さんの治療後の笑顔は
私にとって
舞台のカーテンコールに起こる
拍手喝采、のような存在ですね。

それで
救われ
やってきてよかったと
思えるんですね。

ビールが美味しく飲めるんですね。

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