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もし、また観ることができるなら

もしまた
観ることができるなら。

私は一番に思い出す。

18年近く前に観た
石丸幹二さんが主演した
異国の丘。

あの小さな劇場に
シベリアの冷酷で
冷たい風がふいていた。。


一人一人の
重い声
思いの濃さ。

本当にリアルに
そこには
やるせない現実と
些細な優しさと
厳しい現実が如実に表現されていて
浅利慶太氏の思い、
演劇の表現の自由、
何より、
声。という力。

そういったものが
たくさん詰まっていて
私はただ
涙を流すしか出来なかった。

歴史の中にある
言霊。
のようなものが
杭となって
私の中を貫いた。


あの
幕が上がった瞬間を
今でも思い出す。

あれからしばらく
あの演目は上映されていない。。

そして
恐らく
石丸幹二さんが
劇団四季の舞台に立つことも
ないのかもしれない。。。


彼の舞台をいろいろと
観てきたが
やはり
あの力強い言霊を
越える願いには出会えていない。。

また
観たいです。
人間から出る
あの声の力。
嵐のような
深い海の底のような
大木の下にある見えない根のような
そんな力。。


ラーゲリより愛を込めて
12月に映画が上映されます。

胸が潰れる思いになるでしょうが
観に行きたいと思います。



私の祖父は
あの時あの場所で
シベリアの地を踏んだ人。

この思いを
忘れずに
今をこれからを
生きていく。

ありがとう、と
言えるように、、。


また、観たいです。
異国の丘。
素晴らしい、舞台です。

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