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『La La Land』のセカイ 後編-コンサートに行ってきた‐

 なっ、なんてっ!!すごいコンサートなんだ!!
「シネマ・コンサート」略してシネコン。って形式だそうだけど、とにかく素晴らしかったです!ラ・ラ・ランドがまた違って見えてきましたよ!

 今回、私が行ってきたのは、東京国際フォーラムで開催された、
『ハリウッド版 ラ・ラ・ランド ザ・ステージ 初来日公演』

 ラ・ラ・ランドを題材としたシネコンは、過去にも開催されていたようです。
が!
今回は、特別な公演でした。公式HPから引用させていただくと、

”映画公開時に作品の舞台でもある街 ロサンゼルスのハリウッドで、たった一度だけ開催されたスペシャルな夢のイベントが日本に上陸します!”

”映画「LA LA LAND」の作曲を手掛けたジャスティン・ハーウィッツと、劇中楽曲・映画サントラアルバムの演奏を手掛けたランディ・カーバーの来日が決定しました!
ジャスティン・ハーウィッツは指揮者、ランディ・カーバーはピアノ&キーボードとして本公演に出演します。
本場ハリウッドでの公演にもメインキャストとして出演した二人がなんと東京に!たった一度だけ開催された夢の公演が日本でよみがえります!”

 映画製作に関わったオリジナルキャストによる公演は、本当に貴重な経験だったと思いますし、初めて知ったシネコンのセカイ。
めっちゃ楽しかったです!



シネマ・コンサートとは?


 シネマ・コンサートは他に、「フィルム・コンサート」「シネマ・オーケストラ」という名称があるようです。何かニュアンスの違いがあるのかもしれませんが、概ね

コンサートホールのスクリーンで映画を上映し、音楽の部分をオーケストラが目の前で演奏してくれる!

という形式なんだと思います。Wikipediaで検索してもHitしないので、形式や言葉としてはマイナーなんでしょうね。
でも、音声や、効果音は映画そのままに、一本の映画をフルオーケストラで楽しめる!というアップグレードは素晴らしい時間を過ごせるものでした。


シネコンへ行くには?

 また、ぜひシネコンに行ってみたい!と思って、ネットで検索すると、(2022年8月26日の検索)チケットぴあさんでは今年、『愛の不時着』と『ローマの休日』の公演のチケット情報がありましたよ!

他にも、シネマ・オーケストラ シネオケ®というサイトや、Twitterから公演の情報を得られる方法を見つけられました!

 「今日はオーケストラの演奏を聴きに出かける」という場合は、それなりにドレスアップしないといけないと思いますが、シネオケ®のサイトによると、服装はカジュアルでも良いみたいですね。
これは、気楽でいいいです!実際、私が行ったラ・ラ・ランド公演では、フォーマルとカジュアルの両方が居ました。



シネコンを越えた!ステージ


 他にシネコンを観たことがないので、比較しにくいのですが、今回の公演では、特別な演出がありました。それは、

ダンサーの登場
花火や炎の演出

です。通常のシネコンでは、これらの演出は無いと思いますが、シネコンをさらにアップグレードさせた今回の公演はすごいものでした!

 ラ・ラ・ランドはミュージカル映画なので、当然、歌や踊りのシーンがあります。今回の公演では、こういったシーンに合わせて10名ほどのダンサーがパフォーマンスをしてくれました。
これが!とても素晴らし体験でした!

映画はだいたい、2D で観ますよね。今回の公演では、
最奥にスクリーン。
ステージ中ほどまではオーケストラが。
そして、ステージの最前には、ダンサーが居てと、立体的な体験でした!

これによって、より映画にリアリティを。没入感を持って鑑賞することができた上に、すばらいしい音楽の演奏だったので、
もー天に昇る時が来たのかな?と思った程でした。

映画の内容は変わらないのに、こんなに印象変わるんだ!と驚きでしたし、何だか、映画に美しいドレスを着せる。そんなイメージも持ちましたよ!



物語をもっと感じられた


 私、このコンサートに行く前日に映画を見返しているんですよね。2日続けて同じ映画を観たワケですが、物語から感じられたことに違いがありました。
演奏とシネコンの力によって、より大きく。より深く感情が動かされたからだなぁ。と思っています。
 モチロン続けて観たから。という部分もあります。この映画の後半はかなり辛いシーンが多く、観ていて苦しくなります。でも、昨日も観たので、コンサートでは結構、耐えられましたね。その分、物語により集中できたように思います。

 さて、コンサートで映画を観ていて新たに感じたことの中から一つ挙げてみたいと思います。それは、

ツアーで各地を巡るセブが、急にミアの元へ帰って来ます。一緒にディナーを取りますが、ケンカをしてしまい、2人の間に大きな溝ができてしまう。そんなシーンについてです。

 互いの夢を叶える為には、別れる道を辿らなくてはいけなかった。それを浮き彫りにしたシーンだった。と、「夢」を中心にして考えた時には感じました。
 でも、辛さにばかり気を取られていた時には分かりませんでしたが、このシーン、セブとミアの会話。「あれ、何だかおかしいぞ?」と思いました。
会話がかみ合っていないですもん。

そんなこと言っていないのに、「言った!」
そんなこと望んでいないのに、「望んだことじゃないか」

というような会話をしていましたよね。これ、お互いのことを誤解してません?
私は誤解が、セブとミアが別れてしまった大きな原因だと思いました。

夢が違う=違う道を行かなくては行けない。
な~んて分かりやすい図式でつい考えてしまいますが、ラストシーンの幻想のような、セブとミアの人生。私は十分に送れたんじゃないか?と思っています。
 5年後のミアには、けっこう大きな娘が居ました。ということは、この5年間の中のかなり早い時期にセブと別れていることになります。映画の撮影でミアがパリへ長期間行ったとしても、単なる1年や2年の遠距離恋愛がそこまで難しいでしょうか?
それでも、別れに至ってしまったのは、夢を叶える為に、生活環境が変わってしまったから。というより、

お互いの事を誤解していて、
その溝を埋めるのに十分な時間を、2人はもう持てなかったから。

からじゃないかなぁ。なんて風に、コンサートを観ていて感じました。いつかまた違った形式でラ・ラ・ランドを観てみると、新たな発見があるかもしれませんね!次はミュージカルがいいかな?


最後まで読んで下さり、ありがとうございました!


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