ソシオニクスについて書こうと思っています。正確には、人間の心や意識や欲や知能、人類の文明や歴史や文化や富について、自然科学や情報工学や人文科学、そして起業家の視点から考え続けてきた人間が、ソシオニクスの何に価値を感じ、学術としてのどのような展開を企画しているかについて書くつもり。
Sが経験知識で、Nが概念知識。つまり、Sは身体体験で、Nはその隠喩。Fは感性評価、つまり快と不快。Tは理性評価、つまり正と否、真と偽。真善美の真はT、善はN、美はSに対応する快意識。i はこだわりで、e はあそび。あそびはオープンマインドな振る舞いに、こだわりは自意識につながる。
私がソシオニクスを研究する目標は、大きくて間違った主語による、日常会話から政策論議や学術議論に至るまでの全ての領域での議論の混乱を、性格タイプ論に基づきよりまとものものに直すこと。そしてその先に、テクノロジーの進歩に応じた創造的で幸福な社会デザインを性格タイプ論から模索すること。
適切な主語の範囲。「男は」とか「女は」とか「人間は」とか「日本人は」とか「大人は」と「高齢者は」とか「子育て世代は」とか「オヤジは」とか「理系は」とか……主語が大きくて不明確。ジェンダー論とか世代論とか能力とかほとんど全ての議論は適切な主語を使ってないし、使おうとしていない問題。
