キャプテン・スーパーマーケット
同名の映画の話では特にない。
私の住む藤沢駅の近くに湘南藤沢OPAという商業施設がある。この施設の前身は十字屋という大丸傘下のデパートで、建物のオープン自体は1973年の9月と、既に50年近くが経過しているらしい(このビルに限らず藤沢駅周辺のビルはどれもやたらと古いのだが・・・)。この藤沢OPA自体は関東周縁の地方都市にありがちな、ぶっちゃけあんまり活気のない施設なのだけど、この地下にフードウェイというスーパーマーケットがある。
フードウェイは福岡を中心に展開するスーパーで、藤沢OPA店の品揃えを見るにやや中流家庭向きの趣がある。ちなみに私は福岡に住んでた頃は絶妙にどの店舗も生活圏からずれていて一度も行ったことがない。
で、私達がこのフードウェイに割と頻繁に通うようになったのも藤沢に引っ越してある程度経ってからなのだが、まあ何の変哲もないスーパーである。本当に普通のスーパーなのだ。
最初に訪れた時にSHOW-YAの限界LOVERSが店内BGMとして流れてた以外は。
居酒屋とかで流れる有線には、懐メロばかりを放送してるチャネルがあるとは聞いたことがあるけど、たぶん限界LOVERSは流れてないと思う。
ちなみに本日も同店舗に買い物に行ったのだが、BGMがCHEMISTRYのPIECES OF A DREAM→ 天地真理のひとりじゃないの → やしきたかじんのやっぱ好きやねん → 織田哲郎のいつまでも変わらぬ愛を、と、こうなんというか、個人の手作りのプレイリストっぽさが凄く強いラインナップなのよ。
いつ行ってもこんな感じだから、買い物に行くたびにBGMが気になってあんまり買い物に集中できなくて、めちゃくちゃいい。
店のGoogleの口コミを見ても店員の態度がどうのこうのとか、総菜の味や生鮮食品や野菜の鮮度がどうだとか、それは確かに大事な情報なのかもしれないが、それだけがこの店の全てではないだろう。むしろチェーン店なのにやたらと個人の嗜好が反映された店内BGMこそがこの店の本当の魅力だと思うのだが、こういう情報はインターネットには残りにくいものでな。
藤沢駅周辺も再開発が始まり、この湘南藤沢OPAもいつまでそのままの状態で営業するのかは分からないけど、地下のスーパーの店内BGMは願わくば同じノリのままであって欲しいと思うばかりだ。
(そういえばCHEMISTRYの最初のプロデューサーも松尾潔だったなあ・・・)
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