#45 手で押せるヤンセンという幸せ
北海道の最終日です。旭川を午前8時に出て、今度はオランダの作家、テオ・ヤンセン展を見るため札幌の芸術の森美術館に向かいました。
午前11時30分ごろ到着。
高台の森の中にある美術館の駐車場はほぼ満車状態でしたが運良くスペースを見つけ、ちょうど12時から行われた実演も見学できました。
塩化ビニール製とペットボトルで出来た巨大なビースト群が、テオヤンセンという作家たった一人だけで作り上げた分野そのものだということに圧倒されます。
彼が使っている工具なども見られてとてもよかったです。
展示の中で特におすすめなのは手押しさせてくれる小型ビーストです。現代美術作品なのに直接手で触れられる滅多にない機会に興奮。
気がつくとミュージアムショップで小型ビーストの組み立てキットと本を購入していまっていたのはいうまでもありません。(なんとなくインターステラーに出てきたTARSに似ている気がします。特に水辺を歩いているあたり)
展示資料によれば作家は思考錯誤しながら上図の数値的対比を見つけ砂浜を風の力だけで歩む野獣を生み出したのだとか。
全ての魔法が数字に置き換えられること、そしてその正解を見つけ出すため、想像だにしない塩化ビニールの野獣を生み出し続けること、人には驚くべき潜在能力が誰しも備えられているかのようです。
いつの間にか欲しいものはamazonでクリックしつづける毎日なのですが、人間は本来その両手を使って想ったものを自由に作り出せる魔法使いのような存在なのだということを再想起させてくれる作家です。札幌に期間中お立ち寄りになれる方には是非お勧めします。
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さて、これで旅の工程を全て消化しました。車の返却時間まで若干早めですが渋滞を考慮して札幌から新千歳空港まで出発。約1時間の道のりでした。
レンタカー会社へは結局予定時間より4時間程早く14時30分ごろ車を返却したため、4700円程現金で返金してくれました。心の中に小さなハートマークが現れたのはいうまでもありません。
レンタカー会社のバスに乗って新千歳空港についたのが15時頃。東京までのフライトが19:30、バニラエアのチェックインカウンターの場所だけ押さえたら、カウンター受付開始時刻18:00までの3時間を空港で時間を潰すことにします。
新千歳空港の三階にあるフードコートはとても充実しており、僕は都内でしか食べたことのないスープカレー屋さんでベジタブルカレーを注文してみました。(一応やんわりとしたベジタリアンなので)
食後は同じ階にあるスーパーラウンジでAMEXを利用して体力温存。ドリンクだけで軽食はありませんでした。
あまり国内線では使ったことがないのですが、DELTA AMEXの提示で入れてくれました。新千歳空港にはPriorityPassで利用できるラウンジはありませんでした。
17:50ごろにはラウンジを出てチェックインカウンターへ向かい、18:00少し前に行列に並び預けるスーツケースの軽量と機内持ち込みバッグの検査を終えたのが18:15、ゲート前で優先搭乗を呼び出されるまで(帰京便も非常口席)1時間ほどじっと待ちました。
21:30分ごろ成田空港ターミナル3に到着。
スーケースを受け取りますが、行きでターミナル2から3まで割と歩きましたのでターミナル2にしかないABCカウンターでスーツケースを預けることはあきらめました。
アクセス成田のバスで銀座までスーツケースといっしょに運んでもらいます。アクセス成田の乗り場はターミナル3の出口を出てエレベーターで1階に降り乗り場2番でした。Apple Watchに入れてあるSuicaでサクっと乗車。21:45分発の便なので行きと違って空いています。約1時間後の23時15分に銀座着。
スーツケースがあるので地下鉄はあきらめタクシーを拾い自宅まで運んでもらいます。深夜料金込みで約2800円、23時50分帰宅。
以上で三日間の北海道旅行の記録は終わりです。今回一番の反省点は部屋にたくさん転がっているiphone用 5w の充電コンセントを忘れたことです。
このためバニラエアの座席に装備されたコンセントをじーっと見ながら往復4時間の間、iphoneのバッテリーが消耗していくゲージを見ていなければなりませんでした。
あなたもいつコンセントが目の前に現れてもスマホを充電できるよう、ケーブルとコンセントをお忘れなく。
サポートしようかなというお気持ちだけで、心から感謝です。