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#111 cultbooks collections - snowball from civita, Italy

ローマから車で2時間、町中がアンティークマーケットのお祭りになるアレッツォという街へ行く、その途中で立ち寄った通称 "死にゆく町" チヴィタのスノーボールです。

チヴィタという町は切り立った断崖絶壁の上にあり、車を近くに停めたら橋を渡ってゆっくり登っていきます。

俗に"ラピュタの城のモデル"などと称されますが、特にヨーロッパを旅行しているとこの称号にはよくお目にかかるのであまり当てにしてはいけません。

車を止めてこの細い橋を歩いて登っていきます。少し離れた駐車場に停めたので30分くらいはかかったでしょうか。

印象的に覚えているのが世界中どんなところでも見かける中国人の団体観光客の方々が一人もいなかったことです。

ここをメインに訪れる日本人もそれほど多くないでしょう。

訪れてみると町は強固な石造りの教会を中心に主に白人観光客がたくさん石畳の上を歩いていました。町中をカトリック文化が貫いており、味わうべきものもそこにあります。

猫がたくさん住んでいて、実際にたしか二十数人の住人がこの天空の街に暮らしていたはずです。

スノーボールはあまり購入しませんが、この町の存続に少しの売り上げでも残せればと購入しました。

いい村でしたがおそらく死ぬまでにもう訪れる機会はないでしょう。このスノーボールは何年か前の自分が遠くの寂しい町を歩けたという幸運と、時間の不可逆性の念を押します。

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