一斉休校から、再開までの記録。

本校も、6月1日から学校が再開しました。

自分用に体温と外出記録を手帳に書いているのですが
そこに仕事関係の事もちょこちょこと書いていたので
備忘録を兼ねて、noteにも書いておきます。

【初めに】
※このnoteは身バレしない程度のフェイクを含みます。
※このnoteの作者は管理職という存在を信用していません。
 暴言失礼します。

【前提】
・一番最初に緊急事態宣言が出て、一番最後に解除された都道府県の
 そこそこ感染者が出ている市町村の
 まもなく小規模校になるだろうと言われている中規模校。
・去年も今年も学年主任ですが
 去年は「再任用のベテランで小学校教育のスペシャリスト」
 今年は「ぴっかぴかの新採用」と学年を組んでいるので
 此方にかかってくる負担に天と地の差があります。


【3月 一斉休校】
・一斉休校を知ったのは大半の先生が帰った後のyahooニュースでした。
 管理職は別件で対応中で、
 校長室のドアを閉め「入ってくるな」モード。(よくある)
 19時過ぎても何の指示もないので、何にもできずに帰りました。
 思えば、この出遅れが全部に響いてる気がします。

・翌日以降もとにかく情報が下りてこない。
 「最後の一日」が急に訪れたにも関わらず、具体的な指示はなかったため
 全学年が「その学年の思い」で動いていました。
 「緊急事態だからこそ、あえて平常心で」
 「緊急事態対応に変更。授業より大事なのは命です」
 「ピンチはチャンス!新しいことに挑戦しよう!」
 「子供たちが可哀想、子どもたちのために何かしないと」
 どれが悪いとは言いません。だってどれが正しいのかもわからない。
 学年ごとの温度差がありました。

・そこから、4月6日まで子供たちは登校しなくなります。
 保護者の荷物引き取りが2回。一時預かりや校庭開放は無し。

・卒業式は卒業生、教職員、保護者(各家庭1名)
 飾りは間に合っていた学年(うちの学年だけでしたね!(どやぁ))と
 あとは教職員が。掃除や準備も全部教職員。
(つまり、全職員が、数日間、一か所に密集しています)
 式は6年生担任の「卒業生が可哀想」という強い思いから
 ほぼ全部予定通り。歌も3曲歌いました。マスクは付けてたけど。

・3月時点では、全職員毎日出勤。
 年度末の仕事をゆったり和気あいあい進行。
 全く今必要ない職員研修とかしてました。管理職指示で。
 ……馬鹿じゃないの?(暴言自重)

・お昼ご飯を楽しくしようとデリバリーやテイクアウトを活用しましたが
 うちの職場すごい田舎なので、すぐにネタが尽きる……。

【4月7日 緊急事態宣言】
・4月1日から新体制で動いています。
 初任者と組んでいますが、初任者が初日から一度も出張しません……。

・4日時点で「入学式、始業式は実施するが、それ以降は未定」
 というめちゃくちゃな指示。
 そのため、全学年が「緊急事態宣言が出た時」「出ない時」の
 2パターンで予定を立てていました。
 あとは「主任同士が仲いい学年」がなんとなく行動一致させる感じ。

・管理職より教材屋さんの方が仕事が早くて
 「自宅学習用の課題プリント用意できます」と持ってきてくれました。
 テストに付録で付いてくるプリント集があるのですが
 それの「前学年」のものを用意してくれたのです。
 高学年は足りないですが、低・中学年はむしろ多いくらい。有難い。

・緊急事態宣言後、拡大企画会。(管理職+教務主任+学年主任)
 初めて「今は学習よりも児童の安全を第一とする」という意思統一が
 なされました。 ……おっそ!!!!!(キレた)
 この後、ちょくちょくと拡大企画会がもたれるようになります。

 拡大企画会に参加しない若手の先生に情報が下りてないのが気になって
 「困るよね…?(もっと情報共有すべきでは?)」と言ったら
 「拡大(企画会)の内容って、校長室から聞こえてくるめーこ先生の声で
  大体何が起きてるかわかる…」
と言われました。自重します。

・入学式は、入学予定者に連絡ができないため通常通り。
 ただし、在校生の参加を中止しました。
 確かに、入学してないから連絡できないんだけど
 市内全域とかで何とかならなかったのかな。
 乳幼児連れた保護者がいっぱいでちょっと怖かったです。

・始業式はテレビ放送。新しいクラスの子供たちとは1時間弱だけ
 最初の学級活動を行いました。ほぼ配布物で終わりましたが。

・離退任式は全市一斉中止。
 昨年度組んだ先生が異動だったんですよね……。
 あの子たちに言葉を残してほしかった。
 着任式はテレビでしたが、カメラワーク下手糞で
 8人の着任者が全員、全身入る位置で固定という馬鹿なことしたせいで
 6月1日現在、まだ今年いらした先生の顔知らない児童が大半です……。

・一時預かりが制度としては始まりましたが利用者は無し。

【4月16日 特別警戒区域に】
・市内で感染者が出ていたので、GW明けまで休校かなと思ってました。
 けど、案の定上から指示が来ないので2パターン進行。

・拡大企画会。
 「これ以上休校が伸びるなら、行事を減らさないといけない」との発言。
 ……はぁ?この状況で、まだ学校行事やるつもりなの?
 夏休み明けまで校外学習は【延期】の指示。計算できないの……?

・16日、緊急事態宣言が全国に。休校延期。
 休校についての連絡と、課題の入った封筒を
 担任が全家庭にポストインしろとのお達し。
 緊急事態宣言が出た日に、教師が学区内をあちこち歩きまわっています。
 複数の先生が一台の車に乗り、密集状態で移動をしていたりもします。
 まだこの時点では、手の消毒とか意識していない人がほとんどです。
 私はこれ、すっごい愚策だと思うんですけど、どうなんですか?
 「家庭訪問ができないから」とか言ってたけど。

・ようやく「休める人は休んでください」に変更。
 有給休暇とは別に在宅勤務ができるシステムもようやく。
 ここから、出勤率が5~6割になります。

・教育委員会に「教師がコンビニでキャッキャ言いながら昼ご飯を買っている」(原文ママ)との連絡があったらしく、遠回しに外出が禁止されたため
 ここからは「朝買ってから出勤する」「お弁当を作る」の二択に。

・一時預かりが「1~3年生、14時まで」で、日に2~3人。
 学童が終日やってるので、あまり人が来なかったです。
 対応が先生によって違う。「1年生を一人で勉強させるわけには…」って
 つきっきりで勉強教える人がいたり、その逆がいたり。


【5月7日 月末まで緊急事態宣言延期】
・管理職が「だって教育委員会から指示が来ない」と逆ギレしたので
 学年主任数人が「〇○市は指示遅いんだよいい加減気付け!」とキレる。
 ようやく「他校と情報交換しつつ、学校単位での指示を出す」という
 方法に変わります。

・ここからは基本的に「6月開始」のつもりで準備。
 ようやく担任が、「再開後」のことを考えられるようになりました。

・準備したものについては後程個人的に振り返り。

・管理職は職員を殺したいのか、クラスター発生させたいのか。
 週に一度の学区内巡視の指示。意味が分からん。
 そのうえ再度の課題ポストインを要求されたので
 学年主任数人がブチ切れる。
 その結果、課題は郵送という形になったのですが
 それでも管理職は譲らず、週に1度の電話連絡を強要。
 文科省は2週に1回って言ったよな!?

 電話連絡って必要なのかなぁ……。
 世のパパ・ママって、そんなに先生と話したいんですか?
 今のご時世、みんなお仕事してるでしょうに。
 (しかも新担任、顔知らんやろ……)
 仕事で忙しいのに週に1回かかってくる電話。
 3人きょうだいだと、週に3回です。
 →本校は「担任が必ずかける」「上学年の負担が増えるから全員かける」
  という謎ルールがあったのです。……え?負担って自覚あるんだ…?
  電話が塞がるので、2学年ずつ3日に分けて電話したため
  学年の指定日が違うと週に3回なのです。ようわからん。

 せめて、2週に1回、課題を取りに来ていただくとか
 そういうのはできなかったのかな。
 子供の心のケアをっていうなら
 旧担任、旧学年団で対応できなかったのかな。
 1回会っただけのおばちゃんと何を話せと。

 (今年は、以前お兄ちゃん・お姉ちゃんを担任した子が多いので
  むしろ本人より、そっちと盛り上がったという……(笑))

・一時預かりは相変わらず一桁。
 運動場開放が始まりました。

・忙しいのは分かるが、最後2週間は
 拡大企画会をすっ飛ばしてのいきなり職員会議だったため
 それはそれは、延びる。無駄に延びる。
 あれっっっっだけ無駄に招集かけといて、最後2週間放置って……
 スタンドプレーが多い学年主任が数人いるのでめーこが数回キレる。

 「みんなお手々つないで仲良しこよししろ」ってわけじゃなくて
 足並みは揃えようよ。結局保護者の不信感につながる。

・「コロナ怖い」でヒステリーっぽくなってる教頭に、養護教諭がキレる。
 医療の心得のある方なんですが
 勝手に「ほけんだより」出したり、勝手に健康管理カード変えたり
 (名称が「チェックカード」から「チェックシート」に無駄な変更…)
 フェイスシールド自費で用意して!絶対!って無駄な出費を強要したり
 (教頭が作ったのは廃材全開で、汚いうえ、耐久性が……。
  2000円ほどの眼鏡タイプのモノを買いました)
 お前、そりゃ領域侵犯でしょ。

 それよりお前、チェック止めてるうちの「学年だより」を早く返せ。
 やることやれや。


【学校が再開して――総括】
・管理職が大嫌いな私が、さらに管理職嫌いになった3か月でした。
・とにかく指示が遅い。出る指示に無駄が多い。
 都道府県→都道府県教育委員会→市町村教育委員会→市校長会……って
 経由してるんで、遅いのは分かるの。
 けどそれは「学校としての判断」を止める理由にはならないと思う。

・そんなわけで、指示が遅いので結局出勤しないといけないのだけど、全国各地、あらゆるものを自粛して、リモートワークとかが言われていた頃に職員室で人が密集していたのは、本当に危険だった。

・管理職が「管理」するものに、私たち職員も入れてほしい。
 意味不明な電話ラッシュ、ポストイン行脚
 校長室や職員室で密集した状態での会議。
 クラスターが発生してもおかしくなかった。
 意味がある仕事ならいいんです。
 けど、それを「今」「全員で」「全員に」やる意味があったのか。

・上記と矛盾するけど、保護者は同じなので
 学校全体としての意思統一が必要だった。
 担任はみんな、育ってきた環境、抱えているもの、経験値が違う。
 みんながそれぞれの持っているもので話をすると、
 保護者に不信感を抱かれてしまう。
 学校としてこうする、という指示が欲しかった。

・けどけど、最後に言う。
 各学年の主任は、自分も含め、頑張ったと思うよ。
 子供達のために考えた。
 だから、本校はほぼ全員が学校に来てる。
 そう思うよ。……思わないとやってられないのよ。


・毎日子供と話をするようになって
 子供の後ろに見える保護者の大変さと、保護者の不安を感じる。
 今までありがとうございます。
 今までは「あーーー」てなってただけだけど
 学校が再開したから、協力できる。


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