大きすぎたギャップ 第5節 カディスvsバルセロナ マッチレビュー
CLのグループステージ第1節のプルゼニ戦を5-1で勝利し、流れに乗るバルサ。このあと待ち構えいる大一番、バイエルン戦に向けて最終調整を行いながら迎えるカディス戦。なにはともあれ、この試合では勝ち点3を獲得することが1番大事。
しかし、カディスはなんだか相性の悪いチームらしく、カディスが昇格してからバルサは1度も勝ててないというデータを見た。これまでの印象はゴール前をガチガチに固めてメッシがプレーするエリアを極限まで狭めていた印象。試合のほとんどがカディス陣内で行われ、引き込んで引き込んでからのカウンターだったような。
さらに今シーズンのカディスはすこぶる調子が悪い。バルサと対戦するまで得点は0で失点が10。ここまで1度も勝てておらず、すべての試合で敗戦。バルサは苦手なチームとはいえ、調子の悪いチームに対してしっかり勝ち切りたい。
バルサは現在2位。全勝のマドリーに食いついていくためにどの試合も落とせない状態。
時系列としてバイエルン戦の方が後のはずですが、どうしてもバイエルン戦の記事を先に出したかったのでカディス戦の記事が後になってしまいました。
こちらはバイエルン戦のマッチレビューとなります。取り上げる情報量が多く、まとめていたらあっという間に約5000字に到達しました。気合を入れて書いたので自信作です。ぜひ読んでいただき、拡散していただけるとありがたいです。
それではこの試合を振り返っていく。
多くの方に読んでいただきたいので、いいねやリツイートなど拡散していただけるとありがたいです。
スタメン
カディスは4-2-3-1。レデスマやルカスペレスなど曲者がそろうチーム。特にレデスマは昨シーズン止めまくってた印象。しかし、レデスマがいるにもかかわらずこれまでに10失点しているということは守備陣に問題があるのだろうか。
バルサは大幅にターンオーバーを行ってきた。新加入のベジェリンにリーグ戦初出場のピケ、途中出場が多くなっていたデヨングやフェラン、メンフィスをスタメンに起用した。まあこれはおそらく再開相手のカディスにはこれぐらいのメンバーでも勝ってほしいというシャビの思いから来たものだろう。
バルサボール保持時
ここからはバルサのボール保持時について。バルサが後ろから繋ごうとするシーンでカディスは積極的に奪いに来るということはほとんどなく、これまでのカディスと同じようにゴール前を固めるためにある程度ラインを下げてバルサの攻撃に対応していた。
この試合で度々見られたのはデヨングがCBに降りてビルドアップする形だ。いわゆるクロースロールってやつ。カディスの最終ラインの背後に飛び出そうとする動きも見せていたため、厳密にいうとクロースロールではないが、誰もがイメージしやすいと思うので一旦。
このクロースロールのような動きは昨シーズン4-2で勝利したアトレティコ戦でも見られ、続くアラベス戦でも見られた。いずれもデヨングが左のIHで起用された試合のみ。デヨングを左のIHで起用するときにだけシャビが指示しているのか、デヨング本人が判断して行っているのかはよく分からない。
しかし、昨シーズンのアトレティコ戦前にデヨングがシャビにこのクロースロールのような動きを提案したという報道も出ていた。
狙い続けたハーフスペース
カディス戦では結果的に0-4となったわけだが、最初に2点はどちらともハーフスペースの深い位置を取ったことから生まれた。
このシーンはベジェリンとガビがかぶっており、正直言うと良い配置ではなかったが、ベジェリンがガビについていかないといけない選手の注意まで引き付けてくれたことでガビが余裕をもって折り返しのボールを蹴ることができた。
ハーフスペースを狙うにあたってやはり大事になってくるのが相手の目線をそらしてその選手の背後を走ること。ハーフスペースを狙うことが当たり前になってきた現代サッカーではただハーフスペースに走りこんでボールを受けるだけではエリア内を攻略することは難しい。そのため、タッチライン際で待ち構えているWGにボールを預けることで守備者はボールホルダーに注意を向けざるを得ない状況になり、かつその選手の背後を走ることで守備者を混乱に陥れて対応が一歩遅れるというような現象が起こる。
今シーズンは右サイドからハーフスペースを狙うシーンが多いが、左サイドでも再現性をもってこのアクションを行うことができれば幅のある攻撃を行うことができるのではないだろうか。
今回はここまで。いかがでしょうか。バイエルン戦と順番が逆になってしまいましたが、なんとか書き終わりました。沢山の方々に見ていただけると嬉しいです。
では。
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