マガジンのカバー画像

別冊 MUSIC LIFE 80's

126
about 80's Music... ファントマ、ミュートマ、SONY MUSIC TV、ベストヒットUSAで形成された“昭和40年男”のお気に入りから厳選した記事などをひとま…
運営しているクリエイター

#1981年

甘いと苦い

REO SPEEDWAGONが今年限りでツアー活動を中止するというニュースを見つけた。メンバー間のボタンの掛け違いのようだ。 イリノイ州シャンペーンで結成され、ライブを中心に地道に活動を重ねて苦節10年、「Keep On Loving You」でチャートNo.1に躍り出た。アルバム「Hi Infidelity」は、1981年のビルボード年間チャート1位を記録している。 そのREO SPEEDWAGONのサウンドが結実した、1984年リリースの大ヒット曲「Can't Fig

when I was 15

a-haの大ヒット曲「Take On Me」が、Spotifyで20億ストリーミングを突破、この「Take On Me」の誕生についてメンバーが振り返っている。 イントロのキャッチーなリフで有名な「Take On Me」、誕生は1981年にさかのぼる。メンバーの2人、幼なじみであったポール・ワークター・サヴォイ(G, Vo)とマグネ・フルホルメン(Key, G, Vo)が、a-ha以前に組んでいたバンドであるブリッジズ "Bridges"の「Miss Eerie」という曲が

味なことやる・・・

前回は「とんでもない飛行機野郎 ゲイリー・ニューマン、大冒険の巻~インド・スパイ容疑編」(そんなタイトルじゃない)をお届けしましたが・・・ そのゲイリー・ニューマン(Gary Numan)は、自伝「(R)evolution: The Autobiography」の中で、あのフレディ・マーキュリーにビッグマックを奢ってもらった思い出と、クイーンのメンバー全員が分別のある素敵な人たちだったこと、そして「ちょっとした騒ぎになった」と振り返っている。 1981年2月、ゲイリーは東

とんでもない翔んでる男?

ゲイリー・ニューマン 70年代中盤にバンド、チューブウェイ・アーミーを結成し、UKチャートでNo.1を獲得。79年バンドを解散、ソロになってからもNo.1を獲得、15曲以上のトップ40ヒットを記録している80年代初期ニューウエィヴ/エレポップ・ムーヴメントの立役者。ファッションアイコンとしても有名で、日本ではPARCOのCMに出演して話題に。 本業で最新鋭の楽器を導入するゲイリー、プライベートでは無類の飛行機好き。 「Cars」など、ヒットを連発して入ったお金で、即、飛行機

一人ではないひとり

フリートウッド・マック(Fleetwood Mac)が、解散したというニュースを見つけた。 リーダーのミック・フリートウッドが、以前のインタビューで「今後演奏する予定があったとしても、フリートウッド・マックとしてではない。バンドはもう終わりだと思う。」と語るなど、事実上解散状態だったが、最近のインタビューでスティーヴィー・ニックスがバンドの終わりを宣言したようだ。 2018年にリンジー・バッキンガムが解雇された後、バンドはクラウデッド・ハウスのニール・フィンや、トム・ペティ

父の日によせて

「Don't Stop Believin'」ジャーニー "Journey"(1981年) 「Don't Stop Believin'」は、ジャーニーのキーボード・プレイヤー、ジョナサン・ケインがまだ売れないミュージシャンだった頃、父親に言われた言葉。夢を追いつづける息子へ贈った応援のメッセージだ。 「どんな若者にも夢があり、育った場所が運命の場所でないかもしれない」 それをモチーフにスティーヴ・ペリーとニール・ショーンと三人で仕上げた。スティーヴの私生活での経験とつながっ