『おうちだんし』特集【1】 -システム屋(♂)が『おうちだんし』を体験-
新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言が2020年5月31日まで延長された現在（執筆時：5月9日）、特に大都市や首都圏は外出自粛も延長され、ほとんどの住民が不要不急の外出を控えている。
「コロナ鬱」という言葉が使われるようになった背景には、自宅に籠り、人と会話をする機会もなく、テレビのニュースでは暗い話題ばかり、という人が増えているということがある。
人間というのは高度な社会性を身に付けた動物であり、他者との関わり無くしては生きていくのが困難な生き物である。このままでは、コロナウイルス感染による生命の危機よりも、コロナ鬱による生命の危機の方が大きくなってしまう。
この事態を打破するには、外出せずとも他者と関われる機会の創出か、人類補完計画の遂行しかない。ただし、一人暮らしで仕事にもいかない（もしくは在宅勤務している）、家族とも疎遠で、気軽に連絡できる友達も少ない、という人にとっては、その機会を創出するのは難しい。
そこで登場したのが『おうちだんし』である。
『おうちだんし』とは？
おうちで過ごす時間が多くなった今日このごろ。
退屈な時間が多くなり、人と会う機会も減り、ふとさみしくなったりしませんか？
そんなあなたのオンラインサプリメントになるようなサービスを作りたいという思いから、僕たちは1on1のオンライン飲みサービスを始めました☆
上記はサイト内「おうちだんしってなに？」から抜粋した紹介文である。『おうちだんし』の何たるかがすべてこの三文に凝縮されており、その魅力を余すことなく伝えている。緊急事態宣言下におけるこの閉塞感の中で、孤独の深淵に沈吟する女性たちのサプリメントとなるべく創設されたもので、要はオンライン飲み会である。
『おうちだんし』を体験する
それではこれから『おうちだんし』を体験していく。
タイトルにも記載しているが、筆者（システム屋）の性別は男である。本来、こういった体験談はそのサービスの利用者を想定して書くものであるが、致し方ない。そして「だんし」との一対一での飲み会には全く興味がない。同業者であるとか、同じ趣味を持っている相手であれば多少モチベーションも上がるが、初対面の男とサシで飲んで果たして楽しいのか、甚だ疑問である。
よって、本記事は利用者視点ではなくシステム屋視点で、主にセキュリティ面に注目を当て、他の利用者の不安を軽減できるような内容としたい。
サイトを眺めてみると、デザイン性の高さに一際目を引かれる。フッタに「created with Wix.com」の記載があることから、Wixを使用して作成されていることが分かる。
世界的に利用者が多く、ネットショップの作成実績も豊富なWixを使用することで、「ログイン」や「決済」などのセキュリティが担保できる。ここは高く評価できる。
初回利用時にはアカウント登録が必要となる。ログインをクリックすると新規登録画面が表示される。
ソーシャルログインとメールアドレスでの登録が選択できる。
ソーシャルログインはFacebookとGoogleが使用できる。願わくばTwitterやLINEアカウントでのログインにも対応していただきたいところだが、Wixのマニュアルを見ると対応しているのはこの二つのみのようである。
ソーシャルログインは利用者の個人情報をサービス自身が保持しなくていいため、データ流出時のリスクが少ないが、筆者はあえてメールアドレスを選択した。
メールアドレスで登録する場合、メールアドレスとパスワードのみの入力となる。氏名などの情報を入力しなくていい点は登録時のハードルを低くし、気軽にアカウントが作成できる。
さっそく予約をする。
執筆時（５月１１日）では初回無料セールを実施していた。ここは「３０分おためしドキドキコース」を選択する。「３０分スペシャルコース」も無料だが、いくらお得といえどもサービスウインク☆は遠慮しておきたい。
日時と「おうちだんし」を選択し、個人情報を入力する。
利用規約を読むのを忘れずに。
ニコくんの予約完了。予約が完了すると運営からメールが来る。また予約時間の前にもう一度ZoomのURLが表示されたメールが来る。もしZoomをインストールしていないのであれば、あらかじめインストールする必要があるので注意。
自分が飲む酒を用意し、時が来るのを待つ。
メールに記載されたURLに接続すると、『おうちだんし』が待つ部屋へと誘われる。
さてさてこのニコくん、ご覧の通りイケメンである。
男性目線ではあるが、誰がイケメンで誰がブサイクかは判断できるつもりである。（そして自身がブサイクであることはよくわかっている。）
まずは乾杯。『おうちだんし』の飲み物は、ホームページの「メニュー/追加注文」から購入できる。せっかくなので注文することにする。
注文時に「配送先住所」を入力しなければならないが、これはWixの仕様のようである。ダミーの住所でも構わない（運営に確認済み）。ちなみに筆者は皇居の住所を入力した。
乾杯！
筆者も自作のカクテルで乾杯！（ちなみにホワイトレディ）
どんな話をしたらいいのか悩みあぐねていたので、まずはニコくんに自己紹介をしてもらった。そこで最初の衝撃が。何と南米系のハーフらしい。
たしかにちょっと日本人離れした顔立ちだが（個人的にはディーンフジオカに似ていると思った）。
南米の話をネタにして会話を進めたが、意外と（と言っては失礼だが）楽しかった。なにより会話の中から頭の良さが滲み出てくる。
自慢ではないが、筆者は某視聴者参加型クイズ番組で県代表となり全国大会を戦った経験もあるほど知能に優れている自信がある。その筆者が話をしていて「頭が良い」と感じたのであれば、それはもう大したものである。
※会話の内容をもう少し記事にしたかったが、結構飲んでしまったので記憶があいまい。
どーん。
…酔ってるな（筆者が…）
といったわけで、予約した30分はあっという間に過ぎ、時間となった。
総括
システム屋(♂)の視点で『おうちだんし』を体験してみたが、なかなか面白い体験だった。普通に「男同士」の飲み会を楽しむことができた。他にどんな『おうちだんし』がいるのか、ちょっと試してみたくなった。
男視点でもこれだけ楽しめるということは、女子目線ではもっと楽しめるのではないかと思う。
もし「個人情報が漏れたらどうしよう」「ぼったくられたらどうしよう」と心配する人がいるならば、セキュリティに関する国家資格を保有する筆者から見ても、個人情報の流出やクレジットカードの不正利用などのリクスはなかった。安心して利用していただきたい。
それでは、自宅で寂しい夜を過ごしている全ての方へ。
乾杯
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