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フグと竜ちゃんとポートレート

アンディ・フグが好きだった

極真の頃から好きだったが、正道会館に移籍してからのめり込んだ

ほぼ毎回、フグの試合を観に行っていた
フグの戦いはファイティングスピリットがダイレクトに伝わってきて、いつも胸が熱くなった

特にK-1グランプリで悲願の優勝を果たした時は大感動&涙腺大崩壊だった

アンディ・フグの一日空手教室にも行った(当時はそんなのけっこうあった)

まずは準備運動からスタートしたが、もうそれだけで肩で息するくらいヘトヘトになった

参加者がキックミットを持って「生」かかと落としをしてくれるファンサービスもあった

かるーく優しいかかと落としだが、ミットの上に電柱が倒れたんじゃないかという衝撃があり、自分が地面にのめり込んだかと思った

そこにダチョウ倶楽部の竜ちゃんがいた

竜ちゃんはキックミットはやらなかった(色んな意味で違うと思ったんだろう)

思えば、竜ちゃんはいつも会場にいた(時にはリーダーも)

初めて竜ちゃんを見たのは後楽園ホールで、フグの初めてのグローブマッチだったように思う

何回か見かけるうちに、代々木体育館で思い切って声をかけた

竜ちゃんとリーダーはとても親切で、ヤー!のポーズで写真まで撮ってくれた(なぜかターザン山本もいて4人で収まった)

上島さん、大ファンなんです!と伝えると、竜ちゃんは「ありがとうね。これからも応援してちょうだいね」とキャップを脱いで、ていねいに頭を下げた
その後のクルリンパはなかったが

フグの試合を観て、竜ちゃんと写真を撮り、なんていい日だろう
今日という日をオレはずっと忘れないだろうなと思ったことを覚えている


あれから26年経った

信じられないが、フグも竜ちゃんももういない(恥知らずなターザンはいる)
ポートレートもどこかにいってしまった

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