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医療機関運営の属人化を減らし、患者視点の医療を追求する現場力向上プロジェクト

※本記事は CUCグループ サステナビリティレポート2023より抜粋した内容です。

CUCグループは創業以来、全国の医療機関への経営支援をはじめ、ホスピス事業・居宅訪問看護事業など、さまざまな医療分野での課題解決に邁進してきました。その中で見えてきたのは、労働集約型ビジネスであることに加え、急激な需要拡大に追いつけず人手不足が深刻化している業界が故に、業務の属人化→ムリ・ムダ・ムラの発生→一人あたり業務負荷の増加、という負のスパイラルに陥りやすいという課題感でした。

こうした状況を受け、CUCグループ全体で2022年4月にスタートしたのが、「現場力向上プロジェクト」です。医療のあらゆる現場において、「業務の標準化」と「技術の標準化」を進め、現場の「自律的かつ継続的な改善力」を高めることで、状況の異なる患者様一人ひとりに寄り添った付加価値の高いサービス提供をサステナブルに実現できる状態をめざします。

現場力向上の対象となる取り組みは多岐にわたりますが、プロジェクト初年度は、医療職採用・集患活動・施設マネジメントの3つのテーマを中心に推進してきました。

難易度の高い医師採用支援では
常勤医師の採用支援数が1.5倍に

医療の提供品質に直結する医療職採用の標準化は、現場力向上プロジェクトの注力テーマのひとつです。特に常勤医師は専門性や希少性が高いため採用難易度が高く、支援先医療機関への採用支援業務は、属人化が加速していました。よって、プロジェクトの中でも最重要テーマと位置づけ、標準化を進めてきました。

「業務の標準化」は、あるべき業務フロー/業務分掌を定め、共通フォーマットで募集時の必要情報や面接時の評価基準を明確化し、採用管理システムを再整備しました。「技術の標準化」は、ベテランの採用担当者一人ひとりに蓄積したノウハウを紐解いて、ナレッジを見える化しました。それらは全てマニュアルに反映し、現在も更新し続けています。

取り組み始めてまだ1年も経っていませんが、採用候補者の増加・選考リードタイムの短縮・採用決定率の向上につながり、常勤医師の採用支援数は昨年同時期比で1.5倍に増加しています。改善できることはまだまだたくさんあるので、今後も医療職の採用力を強化し、患者視点の医療を追求していきます。

株式会社シーユーシー
経営戦略部
現場力支援チーム
田口 鉄平

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