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【レビュー】EarFun Air Pro 3


DACの接続不良を問い合わせたら、詫び石ならぬ詫びイヤホンを貰ってしまったのでEarFun Air Pro 3をレビュー

結論から言うと、タダという視点抜きで使いやすさと音質を兼ね備えた凄まじい完成度だった
1万以下で選ぶなら真っ先に選択肢に入るレベル

まずはあえて音質の話を置いておいて、コレの一番良さは隙の無い使いやすさにある
スティック型の無線イヤホンは始めてなのだが、とにかく着脱が簡単
軽く突っ込んだだけなのに落ちないし、スティック部分が角ばってるのでつまみやすい

以前ゼンハイザーの木綿3を使っていたのだが、指でつまむとビーダマンの要領で発射される
というか発射されたことがある
Air Pro 3はそんなことも無く安全に取り扱える
そして装着感が抜群にいい
今までで一番好きな装着感かも

純正イヤピはサラサラ系の半透明のやつで痒くなりにくいし、安いからと言って手抜きはされていない
個人差はあるだろうが、筐体がちょうど良く重量を分散してくれて、イヤピの弾性による固定に頼っていないので耳穴が疲れにくいタイプのやつ

ケースは安っぽいが、重くして落下時のダメージを大きくするみたいな悪さをしないと思えば
その代わり本体の外側部分は結構良く出来てる
単純な黒ではなく、ほんのりと青みがかかった金属感のある塗装になっていて、やりすぎない程度に光沢感のある銀の刻印と丸い模様が高級感を出している

その丸い模様の内側は軽く凹んでいてタッチ操作の範囲になっているのだが、それがとにかく優秀
他のメーカーはデザインを優先するあまりタッチ可能範囲が分かりにくく、イライラすることもあったが、これは窪んでいるので指で探るだけで確実に見つかる そのうえで結構反応が良い

一方内側はツルッとしたプラなのだが、そのおかげで当たりの良さに貢献しているので、高級感とコストカットと実用性のバランスが取れている

接続性が良く、アプリとの連携も素早くてストレスが無い
アプリの中身も出来が良く、タップ回数による操作は自由にカスタム出来るし
ノイキャン選択の「ノイキャンオフ→ノイキャン→トークスルー」のループから「ノイキャンオフ」をバッサリカットしてスマートにすることも可能

使わない機能を減らせるのは本当に素晴らしく、外でサクッと使うための無線イヤホンを解ってるなぁという感じ

操作性を散々褒めたが、音質も価格帯トップクラス
低音はかなり強くて派手で別の場所から流しているような感覚があり、その割にはボーカルが通っている
悪く言うとそのせいでぼやける印象もあり、キラキラした曲には合わないこともあるが、それはイコライザーだけで対処出来る

例として自分の設定を貼っておくが、改善の余地はあり

ノイキャンをオンにすると低音が膨らむのは無線イヤホンあるあるだが、この機種はそれが特に顕著でやけに元気な低音が出る
ノイキャンをオフにしてしまうのはもったいないかと思うので、イコライザーで対処した方がいい感じに仕上る
ノイキャン性能はそこまで強くないが、圧迫感は皆無で疲れない感じ

音質だけならもっと高級な無線や有線を使えばいいだけだが、EarFun Air Pro 3は使いやすさとギリギリ雑に使っていけるコスパの良さが魅力(タダだったけど) 常用機種として使っていくのは間違いない

しかし最大の欠点は、これを書いている時点でLDAC対応のEarFun Air Pro 4の発売が迫っているということ(だからくれたのかな?)

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