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【レビュー】KZ PR3

とにかくクリアで繊細だけど、ほんのりドンシャリな迫力も忘れずにやって来る
こりゃすげえ! 段違い! だけど注意点もあるから買う前に最後まで読んでくれ!

Amazonだと1万だが、アリエクなら5千前後
1~3万出してもこの音はそうそう無いと思うレベル

画像とは現在違う構成で運用中
UA100、JSHiFi-Warriorの4.4mm、AZLA SednaEarfit max ASMR Standard

平面駆動は初体験なので比較はできないが、明らかに同価格帯の1DDより優れているし、なんなら数万クラス相手すら勝ちに行けるポテンシャルがある

低音は派手じゃないけど、どっしりと整ったものが存在していて、ぼやけず奥の方まで見通せるし、潰れがちな領域までスルスル鳴ってくれる
高音は刺さるギリギリまで伸び、曲によっては誤魔化し無く知らない領域まで徹底的に聞かせてくるが、BA機と比べるとパリパリ感は弱くやさしい

ボーカルは前に出る感じではないが分析的なので、フォーカスすればスッと生歌のように繊細なものが入ってくる
その繊細さ故、音楽よりASMR向きに感じてAZLA SednaEarfit max ASMR Standardを買ったが正解だった
一部の触られるタイプのASMRに見られる、炸裂音化した悪い高音を丁寧にカットしてくれるので、より生っぽくなる
だからと言って音楽用途として劣化するわけでもなく、聞きたい音を探して聞くのがとにかく楽しい

一見シンプルな印象に感じるが、他と比較すると「濃い」音に感じる ドロっとした油的な濃さではなく、昆布や椎茸出汁のような目の覚める濃さがそこにある
欠点は、この音を聞くと他のイヤホンのボーカルはもたついて聞こえてしまう所と、JBLのようなドカドカズンズンするような低音ではないこと

装着感は個人差があるだろうけど、当たり方はかなり優しく感じるし、筐体を耳に当ててしっかりと重さを分散させてる感じ
ASMR適性がとにかく高いので、代わりが見つからなかったE500から乗り換える時が来たのかもしれない

褒めちぎっているが、第一印象は最悪だった
その原因は、スマホの音量を中間にして、比較的ローパワーなDACスティック側も中間という設定だったせいらしい
結果歯擦音が酷い感じになってたし、Ankerの変換ケーブルの方がマシに聞こえてしまった

なのでスマホ側のボリュームをマックスに設定して、音量調節機能のあるDAC側で最低値から徐々に上げてやるといい感じになる
スマホに単純な変換ケーブルで直差しするのだけは絶対NG
鳴らしきれず高音が変に刺さったり、音がもたついたりする

さらにバランスケーブル化もオススメ
効果ある無しで議論になりがちだが、駆動力を確保できるのは間違いないので、鳴らしにくいPR3では何も考えずやっておけばいい
空間表現にも強くなるので、ASMR目的なら尚更必須

1~3万くらいのイヤホンを検討している場合、このイヤホンと評判のいいケーブルとDACをセットで買ってやると幸せになれるかもしれない
DACは他のイヤホンでも使えるし

その鳴らしにくい特性故か、あえてノイジーなMP3音源とかを聞いてもノイズがかなり軽減されている
なので「配信環境が悪い配信者の声を出来るだけクリアに聞きたい」みたいな需要にも答えられると思う


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