過食(無茶食い)症が治った体験談①
私は過去に食べるのが止まらず、おそらく過食症(無茶食い障害)という状態だった。病院にしっかりかかったことはないので、自己判断だが。期間としては、大学1年~25歳位まで、はっきり治ったと言えるのは26歳頃だったと思う。
症状としては、菓子パンや揚げ物などカロリーの高いモノが食べたくてたまらなくなる。吐くことはなかったが、胃の限界が来るまで止まらなかった。体重も増加し、一時は体重が30%増しまでいったこともある。
当時は、どうにか過食を止めたくてネットで情報をあさる日々だった。ブログのステップあやさんや過食が治った体験談をまとめたサイトなんかを毎日見ていた。
きっかけはダイエット
多くの人がそうであるように、例にもれず、きっかけはダイエットだったと思う。元々痩せている方ではあったが、顔の丸みが気にになっていて、やせれば顔もすっきりするのではないかと思っていた。
大学入学を期に東京での一人暮らしを開始した。初めての一人暮らし。今まで親が担っていた普段の食事や洗濯、買い物も全てやる必要がある。
食事を自分で作らなければならないので、ここをコントロールすれば痩せると思っていた。大学一年の5月、入学して間もないころから異変は起きた。
スーパーで買ったお菓子1袋をわけて食べようと思っていたのに、一気に食べてしまったのだ。この時、おかしいなとは思った。
普段なら少しで満足するはずなのに、止まらなかった。それから、お菓子や菓子パン、揚げ物、インスタント食品なんかを買っては食べまくる日々が始まった。
近所のコンビニで大量に買うとおかしいと思われるのではないかと恐れ、複数のコンビニをはしごして買ったりしていた。
1人暮らしなので、止められる人はいない。そもそも止められない。スイッチが入ると、もう抗う術がない。私はどうにかそのスイッチを止めたくて、1,2日ほど頑張ってもすぐに衝動が起きて食べまくってしまっていた。
そのような食生活を送っていると、秋には人生最高体重を記録し、さらに太っていった。持っていたズボンは入らなくなり、新しいのを買わざるを得なくなる。見た目明らかに太っているので、外出したり人に会うことを避けるようになる。
舌が荒れて口内炎ができた。腸内環境がすごいことになるのか、ガスが発生しまくりお腹が鳴り、恥ずかしい思いをすることもあった。
体育座りをすると、お腹が三段になってとても座りにくくなることに気付いた。体をひねると背中や脇腹にミシュランのような段ができた。
過食衝動を我慢して、結局は食べてしまうと、無力感と罪悪感が起きて辛かった。食べている時は無心だけど、その後に来る精神的落ち込みがひどかった。
太っている人は自己管理がなっていないのだ、なんて私は少し思っていたが、大いに反省した。自分が太って分かった。過食衝動はとても抗えず、自分の意思を越えていた。どうにもならないことってあるんだなと思った。この衝動を家族や友人に相談しても、分かってもらえなかった。
自分もこのような状態になるまでは、絶対に分からなかったと思うので無理はない。ただ、色んな事でいえるが、本人にも分からない、どうしようもないこともあるんだと分かった。
いくら体験談を調べても、どうにか衝動を止めようとしてもどうにもならないことが分かった。