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フィリピン移住ビザの取り方・渡航篇1. ―WHAT YOU NEED TO CARE FOR TRAVEL?

日本で必要書類をまとめたら、さあ、善は急げ。フィリピンで手続き開始です。

1.フィリピンでの手続きのための基本アドバイス

まず、フィリピンのビザなしステイは30日です。

そして、何事もスムーズにすすまないフィリピンでは、SRRV(リタイアメントビザ)の取得に同じく1か月掛かるとみておいてください。
つまり、下手をするとオーバーステイすることになりかねないので、うっかり気を抜いてはいけません。
手続きが滞っていないか、折を見て確認が必要です。

また、フィリピンに渡航する際は、在住者を除いて帰国便のチケットの提示が求められますので、格安航空券を滞在期間30日ギリギリで買ってください。格安なら、ビザ発効のために帰国が延期された場合に放棄しても割安です。

ホテルで一か月過ごすのは予算的に大変ですね。
格安ホテルでは快適さを望みにくいし、宿はサービスアパートを勧めます。
朝食はつかないし、毎日ベッドメイクをしてくれるわけでもないですが、自分の家のように気楽に過ごすことができます。
マカティやパサイの新興コンドミニアム街であれば、治安も特に問題ないでしょう。

僕の滞在は次のようなものでした。
ひとつひとつ、体験談として説明していきたいと思います。

①フィリピン訪問期間:2018年11月3日(土)~11月30日(金)
*4週間でSRRVを手続する計画です。

②航空会社:セブパシフィック航空 
*安全性も高く、価格も安いのでお勧めです。

③宿泊先:パサイ・ニューポートシティのコンドミニアム
*空港ターミナル3正面に「リゾートワールド」を中心に開発された新興住宅街です。
Booking.comで探し、27泊で94,000円でした(一泊約3500円!)

良い点は

1)空港前なので、宿泊先への移動にタクシーを使う必要がなく、ボラれることもない
(初めて、マニラに来た時の第一関門はタクシー運転手との料金交渉です!違法メーターもいます!!)

2)街が新しく、観光客が多い場所なので、清潔で安全度が非常に高い。

3)フィリピン退職庁(PRA)のあるマカティまでタクシーで直ぐに行ける。

4)マカティやBGCに比べて、宿泊費が安い。
(清潔な部屋が一泊3500~5000円以内で見つかります)

2.手続きの実際

① いきなり、「あかん、これは・・・」と気づく

人間不思議なもので、なぜか、旅の直前になって、準備に穴があったことに気づくものです。
ほら、よく電車に乗ってから、家に忘れ物をしたことに気づくじゃないですか。
あれです。

渡航の前日、僕は自分のミスに気付いて真っ青になりました。。。

前回説明した「犯罪経歴証明書」を六本木の在日フィリピン領事部で認証してもらうのを見落としていたのです。
というか、「犯罪経歴証明書」は事前開封不可なので、そのままPRAに提出するもんだと思いこんでおりました……

が~~~~~ん

そこで、藁にもすがる思いで、在フィリピン日本大使館のHPを調べると、業務内容に、

署名(および捺印)証明

という項目があります。

これが使えるんじゃないか?

しかも、マニラにTHE OFFICE OF CONSULAR AFFAIRSというフィリピン政府機関が見つかりました。
平たく言って領事業務を司る機関です。

在日フィリピン領事部で認証取ろうが、マニラで取ろうが政府機関には違いないよな?

日本大使館(日本側証明)+CONSULAR OFFICE(フィリピン側認証)=公的書類承認成功

そう都合よく解釈して、見切り発車でマニラ行に乗りました。
結果は大正解でした。
日本大使館で裏書してもらった「犯罪履歴証明書」をCONSULAR AFFAIRSに提出したところ、あっさり認証されました。

*フィリピンでは公的認証をもらうには、まず、公証人・公的機関の裏書が必要になります。
これは、偽造が容易なためと思われます。

*「犯罪履歴証明書」に限らず、フィリピンで使う日本発行書類(登記、戸籍、印鑑証明等)の認証にこの手が使えます。
在日フィリピン領事部で事前に認証してもらうのを忘れた時は、ぜひご利用ください。

② PRAに書類提出

PRAに行くには、タクシーに「To Citibank Tower, Makati」と言ってください。
たいていの運転手は場所を知っています。

用意すべきものは、

1) パスポート
2)犯罪履歴証明書(認証済)
3)登録申請書
4)写真(2x2 8枚 スマホ等の簡易撮影不可)
5)手数料(登録料1400US$+年会費360US$)
6)保証金送金証明書
*保証金を預けた銀行からもPRAに報告が行きますが、念のために、送金依頼書のコピーを用意するといいでしょう。

写真は日本で用意せず、マニラで撮る方がいいです。
大きなモールであれば、どこでも簡易版の写真スタジオがあるので、そこを利用します。
せいぜい100ペソくらいなのでお得です。

問題なく登録書類が受領されたら、あとはPRA職員が提携している病院に連れて行ってくれますので、そこで健康診断を行います。
僕は簡単な問診と採血、レントゲン撮影で終わりました。
あとは帰って結構です。
診断書は自動的に病院からPRAに提出されます。

体験した限り、よほどひどい持病がない限り、通してくれるんじゃないでしょうか?

③ここまでの注意事項

一見簡単そうに書きましたが、僕は書類が通るまで2回通いました(笑)
1回目は「提出書類の写真サイズが違う」
「PRAのHPからダウンロードした申請書式が古い」という指摘があり、再提出を求められました。

フィリピンだから、実は書式とかいい加減じゃないの?

と舐めていましたが、写真のサイズや申請書類がブロック体で記入されていることなど、思ったより厳しいので、皆さま、ご注意ください。
わからないことがあれば、事前にメールで問い合わせもできます。

しかし、行ってみたら違うことをいわれるケースもあるので、「ここはフィリピン!」と割り切っていきましょう。

次号に続きます。

申請も終わり、順調と思っていたところ、思わぬトラブルに見舞われます!!

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