私にあるもの

ずっと頭が回転し続けると、疲れとか痛みを超えて、限界が見えなくなります。
この状況は、私にとって危険信号です。
なので、寝ることを優先しますが、自分の現在地を確かめないと安心して眠れないので。
私はこれまで、歌は音と思って聴いていました。それが最近は、歌詞だけを朗読して、その光景を想像するようにしました。
すると、音でも無い、声でも無い、心に染みる言葉が多く見つかりました。
このことに気付くのに50年以上の歳月がかかりました。
さて、I have nothing は、ホイットニーヒューストンの歌で、心地良く聴いていました。
愛する感情を歌ったものと感じますが、私はタイトルに目が行きました。
『私には何もない』
そこで、私も何もないなぁと考えてしまうとネガティヴになるので、私にあるものを考えてみました。
それは、この時代に生まれたてきた存在の一つであると言うことでした。
#安倍礼司  的に言うと、昭和、平成、令和の時代に生きてます。
良かったことも、悪かったことも含めて、私は存在しました。
もちろん、何もかもを失い、ゼロからスタートを切りましたが、まだ、私の存在はあります。
そして、若い世代と共に学べる環境があります。親子ほどの年齢差ですが、先に卒業した同級生には、事あるごとに相談しています。
数少ない仲間と若い先輩、同級生のお陰で、まだ存在できています。
仕事を終えて、仕事仲間の人と少し話しました。
話の内容は、私の健康についてです。
昨日も研究室の仲間と健康について話したばかりでした。
その内容は、『私は特別なことをしようとは思ってません。目が見える間に悔いが残らないようにしたいだけです。』と。
他人から見ると、私がやってることは特別なことかも知れませんが、目が見えなくなると言う前提の私にとっては至ってシンプルなことをしています。
目が見えなくなる未来より、今、持っている身体で、普通のことをしたいだけなのです。
そして、研究の内容も子供たちが笑って、まちの空間に居られると言う普通のテーマです。
私に無いものがあるとすれば、穏やかな睡眠かも知れません。
と言うことで、明日のミーティングに備えて寝ます。
サリー（犬）の寝ている写真が送られて来ました。
台風や大雨の時に、二人⁈で寝ましたが、その時は穏やかに眠れました。
不思議なものです。