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外国人エンジニアと一緒にアプリ制作ディレクターとして働く私が大切にしている3つのこと。

こんにちは。stoooc株式会社でアプリ制作ディレクターとして働いている足立です。未経験からディレクターとして働きはじめ、3年が経ったところです。

1. アプリ制作に興味はあるけど、ディレクターってどんな仕事なの?
2. 外国人エンジニアと働くのってどんな感じ?
3. リモート(遠隔)ワークって実際どう?

この記事では、stoooc社で働く前に感じていたこの3つの疑問を軸に、実際に働いてみたらこうだった!という体験談や、日々の業務を行う上で私が大切にしていることについて書きました。よかったら最後まで読んでみてください。

ディレクターってどんな仕事?

『ディレクターの仕事って、交通整理みたいなものだからね』

これは、ディレクター業務を始めて半年ほど経った頃、上司であるシニアディレクターからかけられた言葉です。当時の私は、クライアント(お客様)とエンジニアの間に挟まれ、迫りくる納期にヒヤヒヤしながら「自分のやるべき仕事はいったいなんなんだろう」と、日々模索していました。
stoooc社では、クライアントの「こういうCtoCサービス・アプリを作りたい」という要望に対して、主にアプリのUI/UXデザイン・システム開発などを行なっています。
サービスを成長させるアプリをつくるために、デザイナーは画面のデザインをし、エンジニアはソースコードを書き、QCチームは繰り返しテストを行う……さて、それではディレクターとはいったい何をしているのでしょうか?
一言でキレイにまとめられると格好良いのですが、残念ながらそれは難しいと言わざるを得ません。
なぜかというと、ディレクターの業務は多岐に渡るからです。クライアントの要望や現状抱えている問題点をヒアリングし、それに対し解決策を提案し、その他打ち合わせの日程調整や資料作成などを行う。また社、内ではデザイナーやエンジニアとの打ち合わせ、仕様検討、指示出し、進捗管理など……「アプリを制作する上でのデザインと実装以外の全て」を担当していると言っても良いかもしれません。
クライアントの要望を正しく理解し、適切な提案を行い、実施内容をチームに共有してスケジュールを管理する。つまり、円滑にプロジェクトが回るように社内外のあちこちに気を配る。そう、まさしく『交通整理』そのものなのです。

さて、ディレクター業務を行う中で私が大切にしているのが「クライアントの要望の本質を見極める」ことです。弊社のお客様の中にはアプリやシステム開発のことにあまり詳しくない方もいらっしゃいます。そのため、例えば「この機能をつくりたい」という表面的な要望だけを聞いていると、その要望の根幹にある解決すべき課題を見失うことになりかねません。
そこで、クライアントからの要望に対しては必ず「なぜ必要なのか」「この機能を実装するにあたり解決すべき課題はなにか」という綿密なヒアリングを行います。それを踏まえて社内チームメンバーと仕様の検討を行い、より良い解決策を提案する、というフローを大切にしています。

外国人エンジニアと働くってどんな感じ?

stoooc社はベトナムのホーチミン市に開発ラボをもち、デザインやコーディングはほとんどホーチミンラボで行なっています。エンジニア・デザイナーは全員ベトナム人。チームメンバーとのコミュニケーションは全て、共通語である「英語」です。
「外国人と働く」ということさえも初めてだった私がまず苦労したのが、口頭でのコミュニケーションでした。
元々、私自身そんなに英語が得意なわけではないことに加え、ベトナム人の英語の発音にはクセがあります(もちろん私の発音にも日本人ならではのクセがあります)。チーム全員で仕様検討などを行う際はSkype等、ビデオチャットツールを利用することが多いので本当に困りました。
しかし、解決方法は(乱暴な言い方のようですが…)「慣れ」です。
はじめはテキストチャットを併用していた打ち合わせも、「口頭で話を聞く」→「聞き取れないのでテキストチャットで同じ内容を送ってもらう」→「なるほど(理解)」を繰り返すことで、3ヶ月も経つ頃には、口頭でのコミュニケーションのみで十分意思の疎通ができるようになっていました。
繰り返しになりますが、こればっかりは「慣れ」るしかないように感じます。

さて、文化や育ってきた環境の違うベトナムチームと働くにあたり、私が大切にしているのは「互いに対等な立場である」ことです。共にひとつのもの(アプリケーション)を作り上げるチームとして成長するためには国籍や性別、年齢に関係なくメンバーが対等な立場で議論できる環境を築くことがもっとも大切だと思っています。

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終業後のおしゃべり(PCの画面に写っているのが私です)

リモート(遠隔)で働くってどう?

前述の通り、チームメンバーとは日本(東京・福岡)とベトナム(ホーチミン)、完全にリモートで仕事をしています。
基本的にはテキストチャットでのやりとりをメインとし、緊急対応が必要な際やキックオフMTG、また仕様の検討を行う際などの重要な打ち合わせはSkype等を用いてコミュニケーションをとります。
チャットベースの会話がメインであることの利点は、集中したい時間帯を自分で区切れること。エンジニアやデザイナーといった職種の人たちにとっては、ある程度まとまった時間集中して仕事に取り組める環境が必要です。その点、同僚から突然話しかけられたり営業の電話がかかってきたりすることのないリモート環境というのは、彼らにとって最適な仕事環境だと思っています。

そんなリモート環境で働くにあたり私が大切にしていることは、「無駄口を叩くこと」。無駄口というと悪いイメージですが、いわゆる世間話をするという意味で、昼休みや打ち合わせの終わった後の短い時間などに仕事とは関係ない話を(チャット、ときにはビデオ通話で)積極的にするようにしています。今日の天気、週末の予定、次の休暇で行きたい旅行先などなど……。
また、ホーチミンラボへ出張にいった際にはベトナムチームと一緒にローカルのお店でランチにをし、昼食後の昼寝(シエスタ)には、はりきって参加しました(ほぼ全員がシエスタしていたのに、私だけ「よく寝るキャラ」扱いされるようになったのは未だに解せません)。

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ベトナムランチ(Pho, ホーチミンラボ近くのレストランにて)

さて、ここまで私の体験談を書いてきましたが、冒頭の疑問については十分お答えできたでしょうか?

① (ディレクターとして働くにあたり)クライアントの要望の本質を見極めること
② (外国人エンジニアと働くにあたり)互いに対等な立場であるのを忘れないこと
③ (リモート環境で働くにあたり)無駄口を叩くこと

以上、「リモートワークで外国人エンジニアと一緒にアプリ制作ディレクターとして働く」私が大切にしている3つのことでした。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。stoooc社では、共に成長するお客様のインタビューなどをnoteで公開しています。興味があるよ!という方はぜひ読んでみてください。

文: 足立 菜摘


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