実際エコな食品容器ってなにって聞かれたから答えてみた

現在、ほとんどの飲食店がテイクアウトをやっている状況で
ついこないだまでプラ容器はなんとかって言っていたはずなのに。。

みたいなもやっとすることもあるけど、
こういった状況でもしっかり考えて選んでいる(選ぼうとしている)ところは信頼できるんじゃないかと個人的には思います。

food waste&lossに関する取り組みや、コックコートにSDGsのバッジをつけていたりするので、容器についての相談があったのでざっくりまとめました。

まず、選択肢として
・使い捨て容器
・使い捨てない容器
があります。

使い捨ての場合
・石油由来(いわゆるプラスチック系)
・自然原料
と分かれます。

使い捨てないものは、
当然たくさんの選択肢がありますが、
・回収する
・回収しない
に分けて考えるのが良いと思います。
回収する場合の検討材料は、
導入コスト(お金)、回収コスト(お金と人)、
洗浄時の環境負荷(水と洗剤)あたりかと思います。

石油由来と自然由来の大きな特徴は
石油は地下資源。
自然由来は地上資源。

つまりサイクルの時間軸が
地下=超長い
地上=短期間
であることと、
CO2に関する視点から見ると
地下のCO2を地上に取り出して排出することになるので、地下資源の利用は地上に対するダメージが大きいと考えられる。

一方で、
石油由来の素材は加工が容易で、ごく少量の原料で安定した形状を保てるし軽量なため、製品として製造するコストと輸送のエネルギーとコストにおいては圧倒的に低い。
※ただ採掘から原材料になるまでのエネルギーとコストは別
また、ゴミとして焼却される場合には
生ゴミなどの燃えにくいものに補助燃料が必要になるが、石油由来の素材はその補助燃料として使えるという利点もあるが、
石油由来については、成分解しないので焼却以外の処理は実質的にない。

自然由来については、
現状の選択肢は
・紙
・パルプ
・竹(竹皮)
・木
・バイオプラスチック
・ハイブリッド
・その他ちょっと新しい素材
がある。

メリットはカーボンニュートラルで
地上で育った植物=CO2の吸収保持=焼却時に排出するCO2
という考え方がされていて、つまり環境負荷が少ない。らしい。

圧倒的なデメリットは、高価格。
あと、水と油に弱いので食品容器としてはまあまあ弱い。

ひとつ例外があり、基本的には成分解可能ではあるが、
バイオプラスチックのみコンポストなど適切な処理がされた場合に限る。
(海洋では分解されない)

さて、エコでサスティナブルな選択はどれでしょう?

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