『コーアクティブを大学生に届けよう!』#3

CTIジャパン、note記事の担当もしている「いろり」こと青木聡美です。
さて、「コーアクティブの旅」を始めると、避けて通れないのが『感情』についての扱い方です。
経験者のみなさんは、きっと首を大きく縦に振ってくださることと思います

さて、今回は、「コーアクティブを大学生に届けようプロジェクト」の大学生メンバー「やんちゃん」こと寺社下弥生(じしゃげやよい)さんが
「喜怒哀楽、その全てがコーチとしてのエネルギーになる」というタイトルで語ってくれています。
お楽しみください。

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初めましての方も、以前どこかでお会いした方も、前回のnoteを見てくださった方も、こんにちは。CTIでコーアクティブコーチングを学ぶ、やんちゃんこと寺社下弥生(じしゃげ やよい)です。

プロフィール:
1999年愛知県名古屋市生まれ。海外経験は無いものの好きだった英語を極めたいと思い「国際英語科」の高校に入学するも、海外経験豊富で英語が流暢なクラスメートに囲まれ人生で初めての挫折を経験。「この先どれだけ英語を頑張ってもこの人たちには勝てない」と諦めが過ったのと同時に「自分にしかない武器を身につけたい」と思い高2で台湾の大学に進学することを決意、中国語を猛勉強。2年半学んだのち2017年9月に台湾の大学に入学し、映像制作やグラフィックデザイン、メディアを専攻。2020年にコーチングに出会い、同年10月にCTIジャパンの基礎コース受講。コーチングが人に与えるインパクトだけでなく「Co-Active」という概念が自分自身にもたらした強烈なエネルギーに感銘を受け勢いのままに上級コースを受講。2021年11月上級コース(羅針盤チーム)修了、2022年6月大学卒業予定。
シーシャとASMR(咀嚼音)が大好きで、ダイエットと発信が苦手。

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今日は、コーアクティブを自分に取り入れ始めてからの大きな気づきである、

「喜怒哀楽、その全てがコーチとしてのエネルギーになる」

ということについて書いていこうと思います。


2020年の10月からコーアクティブに触れ始めて一年とちょっとが経ちますが、その学びと実践のプロセスの中であらゆる場面において「感情」の取り扱い方に変化が生まれたように感じています。


特に、感情の「優劣」について。


皆さんは、自分の感情の中に

「この感情は尊重したい」
「この感情とは向き合いたくない」
「こういう感情を蔑ろにしてきたな」

というように優劣・評価をつけてしまう感覚はありますか?

私はこれまでずっと、感情に対して優劣という概念を持って生きてきたように思います。


ここから、私の二十数年間の人生の回想シーンに入りますが、
私は、小中高とそれぞれ別々のフィールドであれど競争社会の中で生きてきました。


小学校の頃習っていたダンスであれば、

「チームとしてコンテストで勝つこと」が絶対的な目標だったし、中学の頃のバレー部だったら「県大会で優勝すること」が絶対でした。


当時の私は自分の空いた時間のほとんどをダンスやバレーに捧げていて、それぞれの組織で掲げられる目標にもそれはそれは忠実に従っていました。


そんな日々を苦痛に感じたことはありませんでした。

でも、だからこそ、組織の目標を阻むような自分自身の些細な感情はすかさず排除していました。

「ちょっと疲れてきちゃったな、休みたいな」
「今日は練習じゃなくて遊びに行きたいな」
「なんで先生はこんなに理不尽なんだろう、私ばっかり、もうやだな」


思い返してみると、当時の私は日々の練習の中でこんなことを考えたことがありました。

今思えば、こういった感情って、自分のありのままにつながる大事な価値観の表れだと思います。


でも、当時はチームにとっても自分にとってもただの「邪念」でした。

文句があるならとにかく結果を出してから言う。
組織全体が向かっているベクトルが正。

こういった価値観が当たり前だった社会で生きてきたことで、

私の中にある「小さな反抗心」や「弱音」の優先順位はどんどん低くなっていきました。


そして、それが自分の深いところまで染み込んでいった結果、

「目標や成長のために頑張れている自分が正。
 立ち止まったり、自分だけ反対の方向を向くことはダメなこと。
 立ち止まってしまうのは、自分が弱いから。
 反対の方向を向いてしまいそうになるのは周りへの配慮が足りないから。」

こんなことを、少しも疑わずに信念として持つようになりました。



でもこれが綺麗に崩されたのが、

コーアクティブコーチングとの出会いでした。


「コーチング」と聞くと、

目標達成のための手段の一つで、むしろ無限に努力できるようになっていくプロセスじゃないの?と思う方もいるかもしれません。

もちろんそういう場合もあります。


でも私は、それとは逆に、
「感情に素直に向き合って、時に立ち止まって自分を見つめ直すことが、どれだけ美しくて、同時に大きなパワーを持つか」

ということを学びました。


その大きな気づきと出会えたのは、あるクライアントとのセッションがきっかけでした。


そのクライアントはセッションを受け始めた当初、
「目標が曖昧で生きたかった人生が生きられていないような感覚がある」

と話していました。


それでも、セッションが始まってから数回経つと、やりたいことの軸が見え始め、数ヶ月後にはまるで別人かのようにテンポ良く自分のやりたいことを見つけ、自走できるようになっていました。


ですがそれからまた数回セッションをした時、
今度はまた谷底に落ちてしまったかのような状態に変わっていました。


「セッションを受け始めた当初は、ぼやけていた夢を言語化したことでモチベーションが上がり行動に起こせるようになったけれど、数回経って、なんとなくやる気も湧かなくなってきて、またダメな自分に戻ってしまったような気がする」

と話してくれました。


その時、そのクライアントに対して
「今」にどっぷり浸かって全身で「感情」を味わう「プロセスコーチング」をしました。

夢や目標がうまく定まらないもどかしさ、
頑張れない自分を許せない怒り、
思うように結果が出ない焦り、
それでも人生を後悔して終わりたくないという願い、

1時間の中でそのクライアントの中で移り変わる色んな感情に向き合いました。


そのセッションの中で、私が特別何かそのクライアントを前に向かせるような言葉をかけた訳ではありませんでした。
ただその全てを受け入れ、その一つ一つの感情とともにいる関わりをしていました。


すると、そのセッションが終わった時、クライアントがポロっと一言、

「なんか、自分に戻った気がする」

と口にしました。


その時、
色んな理由で蔑ろにされてきた感情を一つ一つ味わい直して自分の中に取り戻していくことが、
その人がその人らしく生きられる糧になるのかもしれない、と思いました。


今までは、目標や夢が綺麗に描ければ描けるほど行動に起こしやすくなるしモチベーションも高まると思っていました。
それ自体、間違いではありません。


だけど、それと同じくらい、
受け入れられないこととともにいて、少しずつ、少しずつ、自己受容が起こっていくことも、
人がその人本来の姿で願いに向かうために必要なプロセスだということを学びました。


私はコーアクティブコーチングに出会って、

「自分の中にある喜怒哀楽、その他名前がつけられていないような感情全てが自分にとって何にも代えられないエネルギーになる。だから、全方位的に受け止める」


ということを学びました。


だからきっと、私がこれまで優劣をつけて「これは劣っている」と蔑ろにしてきた(もしくは今もしている)弱音や怠惰さも自分のエネルギーになると思います。


色んな感情を知っていること、その重みが分かること、その受け止め方を知っていること
きっと、コーチとしての強みにもなっていくし、一人間としての豊かさにも繋がると信じています。


だから、自分の尺度でこれは良い感情!これは良くない感情!と決めつけずに
全部をあるがままに受け止めて味わい尽くせる自分でありたいなと思いますし、自分が関わるクライアントとのセッションでもそんなことを大事にしていきたいです。


最後の最後まで読んでくださってありがとうございます。


読んでくださった皆さんが、
今日1日だけでも、起こる感情をそのままに受け止めてあげられますように。

(以上)

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