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【試し読み】vol.19 ガスライト時代の科学技術と科学者|えくすとら

本記事は、公式アプリ「クトゥルフ神話TRPG ルールブックPLUS」にて、有料プラン加入の方向けに公開中のアプリ限定コンテンツ、「クトゥルフ神話TRPG えくすとら」の試し読み記事です。

#コラム


寺田幸弘/アーカム・メンバーズ
イラスト Wikimedia Commons

 “クトゥルフ神話TRPG クトゥルフ・バイ・ガスライト”(以下“ガスライト”)の背景であるヴィクトリア朝は、イギリスが世界有数の強国だった時代である。特に1890年代は絶頂期といわれ、その勢力範囲は「大英帝国」の章に書かれているとおり、世界各地に及ぶ。
 その栄光を支えた要因の一つに、科学技術が格段に進歩したことが挙げられる。この時代に明らかになった科学的原理から新たな技術を考案し、さまざまな産業に寄与した科学者の存在は忘れてはならない。
 今回は、19世紀に世間をにぎわせた科学技術の一部を取り上げつつ、“ガスライト”の職業「科学者」をロールプレイするためのヒントを紹介しよう。

急速に発達した科学技術
 イギリスが国力を増した土台は、18世紀後半に「農業」から「工業」という転換を成し遂げた産業革命にある。石炭というエネルギー資源を利用して、大量の鉄や機械を作り出したのだ。
 これらの機械は、技術者によって日々改良が加えられた。例えばジェームズ・ワットは蒸気機関に手を加え、その効率を大幅に高めた。19世紀になると、コイルと磁石で電気を生み出し回転エネルギーに変換する電動機(電動モーター)が発明された。
 このような技術革新があったからこそ、機械の生産性が飛躍的に向上したといえるだろう。

「クトゥルフ神話TRPG えくすとら」Vol.19

続きは公式アプリ「クトゥルフ神話TRPG ルールブックPLUS」にてご覧ください。

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